【建築探訪】いくとぴあ食花/松田平田設計

Pocket
LinkedIn にシェア
LINEで送る

 新潟市街の南側ある鳥屋野潟(とやのがた)のほとりに気になる施設がありまして。ビッグスワンスタジアムの隣に自然満載の施設と思われる広大な敷地にティーポットのような建物があるのです。そりゃあスタジアムに目が行ってしまうのはしょうがないです、物理的にでっかいですし。でも見逃さない!

空いてる? いや3年で100万人突破の人気施設!

 私がおじゃましたのは平日でしかも15時頃という時間帯だったこともあり人がほとんどいなかったので、「なんか寂しい施設と化したパターンかしら」なんて思ってしまったのですが、そんなことありませんでした。来園者数はなんと開園3年強で100万人を突破している人気施設でした。1日あたり1,000人くらい来ていることになりますから、そう考えるとすごい。というか相当レアな瞬間に来ちゃったのかもしれません。(笑)

建物

 アトリウム部分の外観はなかなかユニークで、ティーポットのようなガラス張りの円錐台、直径23mもあるアトリウムが目を引きますが内部は開放的な植物園となっていて、全館無料で見学できちゃいます。
General view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

 中央の塔はなんぞやという話しですが、エレベータです。両サイドにシマトネリコが2本植えられており、何か高木と超絶巨大な木の3本の下にいるような感覚になれます。
The facade of indoor of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

 2階へ繋がる階段も内周に沿って大きく備えられています。他にいい撮り方あったのだと思いますが、ひとまず無難に!
Indoor view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

 天井も何か幾何学的な柄のようになっていて美しい。白鳥のオブジェがまたいい雰囲気出していて個人的に好きな雰囲気です。

Ceiling of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

 2階に行けば休憩スペースとベランダがあったりと、まだまだ楽しみを残しておいてくれます。暑かったけど夏に行ってよかった施設かな。というのが素直な感想です。
Indoor view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

 構造システムは張弦梁構造というものを採用しているそうで、主に体育館やドームなどの大空間を必要とする施設で採用される構造。いくとぴあに適用することで軽量化もでき、下への重量の負担がへりますから、結果的に空間設計の自由度が高まりこのような施設が可能となっている、というわけです。すごい。[参考]

 RCも含んでいるとのことですが、コンクリ部分はほぼ目に入りませんでした。言われなければ木造なのかなと思うほどに杉の木をふんだんに使用しています。大半は新潟産とのことです。まあ施設のテーマが食と花を一体的に学べ、体験学習もできる―とのことですからこのマテリアル選定は必然的かもしれません。
Upward view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

 なんやかんやでウキウキしてきちゃって、お花なんか撮っちゃったり。終始ご機嫌です。:D
A flower in Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)

アクセス

 自動車で。駐車場はもちろん広大。また行こうとすればレンタサイクルで20~30分程度で行けたと思いますが、おじゃました日が9月の真夏日だったため私はバスで。新潟駅は南北ともにターミナルが整備されていて近隣であればバスで行けないところはなさそうなくらい充実しています。

  • バス
  • 新潟交通「S7 スポーツ公園線」S70、S71、S72
    新潟駅南口 → いくとぴあ食花前
    所要時間:約16分
    運賃:310円
    交通系IC:◯ Suica等に対応

  • 自転車(レンタサイクル)
  • 所要時間:30分以内?


ギャラリー

 すべての写真をFlickrで見る

  • General view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Entrance hall of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • General view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • A flower in Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • A flower in Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • A flower in Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Indoor view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Indoor of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Another building in Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Indoor view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Indoor view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Stairs of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Niigata Syokuiku-Hanaiku Center in equirectangular (新潟市食育・花育センター)
  • The facade of indoor of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Upward view of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Ceiling of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Lobby space of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)
  • Details of Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター)


建物概要

Niigata Syokuiku-Hanaiku Center (新潟市食育・花育センター).
Architect : MHS Planners, Architects & Engineers (設計:松田平田設計).
Contractor : Ueki Corporation (施工:植木組、水倉組JV).
Completed : September 2011 (竣工:2011年9月).
Structured : Reinforced Concrete and Timber (構造:RC造、木質ハイブリット構造).
Costs : $21.1 million (総工費:約21.1億円).
Use : Exhibition for flowers and farm (用途:展示場).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 2 (階数:地上2階).
Floor area : 30,677 sq.ft. (延床面積:2,850㎡).
Building area : sq.ft. (建築面積:㎡).
Site area : 236,806 sq.ft. (敷地面積:22,000㎡).
Location : 401 Seigoro, Chuo Ward, Niigata City, Niigata, Japan (所在地:日本国新潟県新潟市中央区清五郎401).


使用機材

Nikon D600
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

Adobe Photoshop
Adobe Photoshop Lightroom
   


参考サイト

管理人が読んだおすすめの建築本

    

2 thoughts on “【建築探訪】いくとぴあ食花/松田平田設計

コメントを残す