【建築探訪】MIHO MUSEUM/I.M.Pei

Pocket
LinkedIn にシェア
LINEで送る

 まさに『桃源郷』のコンセプトにふさわしい立地に建てられた美術館、MIHO MUSEUMにおじゃま。ここ行ってみたかったんですよ。

 滋賀県は県南地域にある甲賀市の自然豊かな湖南アルプスの山奥に地中に半分埋まっている奥ゆかしく最高の美貌をもつ美術館。甲賀だけに、忍者。忍者だから忍びの如く建物も隠した――とかでは全然ありません。(笑)あくまでもプリツカー賞受賞歴もある世界最高の設計者I.M.ペイ氏の思いが形になった建物です。
 インスピレーションソースを説明すると、陶 淵明氏(とう えんめい:中国人。三国志後、西暦400年頃の文学者)の物語「桃花源記」に登場する一文に「―道に迷った漁夫が仙境の楽園(桃源郷)を見つけ―」というものがあるのですが、まさに「ドライブ中に道に迷っていたらとんでもなく美しい美術館を発見してしまった―」状況を体現するようなものだそうです。
 まさにその通りで、ここに行くまでが大変。瀬田駅or草津駅から南へ、県道12号を延々と南へ行かねばなりません。その先には桃源郷があります。建築ファンの期待を絶対に裏切らない美しさがあります。

建物

 Google Mapsを見ても全貌がよくわからない建物ですがそれもそのはず、建物の80%が地中にあるためです。

 来客はまずレセプション棟を見ることになります。ここから先は徒歩、カートの2つの行き方があります。目的地はもちろん美術館棟。しかし老若男女のほとんどが徒歩で向かいます。1kmほどありますがその間の様々な魅せる仕掛けを見たくて歩くのです。
 今の時期は緑木ですが春先であれば桜がお出迎え。もう1回行きたい。
Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
 
 次にトンネル。緩やかなS字カーブのため出る直前まで建物が見えず、ワクワクする時間です。また夜にてはカラフルなイルミネーションをやっているようです。これは見ていません。
 そしてトンネルの出口付近までたどり着くといよいよ美術館棟が見えます。ここで撮影ポイント①です。トンネルから見える棟と、トンネル出てからのワイヤーと一緒に撮るパターン、2つとも撮っちゃいましょう。:D ここから先は初秋に来てよかったと思える樹木が多め。
Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

 また壁や床はすべて石灰岩(ライムストーン)です。自然なホワイト~ベージュの色に包まれた空間はとても落ち着くのです。SANAAなどの未来を感じさせる建築家さんたちの昼光色のような人工的な白さではなくて、電球色のような落ち着いた色で表現している点がすごく好きです。
Lobby hall of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

Passage of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

 天井は幾何学模様がたまらないガラス天井、かつジョイント部分がメカっぽい(?)くてかっこよかったです。天井からの自然光だけで建物内はかなりの光量を保っていました。人工物の箱の中にいることなんて忘れてしまいます。
Structures of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

 内装は私みたいな者が言うのも恐縮ですが、パーフェクト。ほぼ全てがトライアングルで形成されていて究極のArchitectural geometry(幾何学的建築)のひとつだと思います。行きている間にこういう建築物に出会えることは本当に幸福です。
 なんとブラケットライトまでが徹底的なプリミティブ志向。そして秀逸なデザイン家具としての存在。最高ですね。
Bracket lights of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

 忘れず見ておきたいのがB1Fのロータリー。光が差し込む瞬間を見逃さずに。

Roundabout space of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)

I.M.ペイ氏はゲーム界でもスター

 ところで私はシムシティが好きすぎて全シリーズやっているのですが、特にシム3000とシム4で登場するランドマークの中でも中国銀行タワー(ペイ氏の設計)がぶっちぎりで好きで、どんな街を作っても絶対建ててしまっていたのがこのビル。田舎をコンセプトにして開始したのに終盤で街の真ん中に建てちゃったり、台無し(笑) でもやめられなかった。理由は単純にかっこいいと思っていたからです。今思えば建築物を好きにさせてくれたのはペイ氏だったのかもしれません。

中国銀行タワー

Image from シムシティ4:ランドマーク・データ表示・システム用Mod – CAPG

アクセス

 基本は自動車。でも、JR石山駅から1時間に1本の頻度でバスが出ています。

 帝産バス「ミホミュージアム行き」
 JR石山駅 → ミホミュージアム
 所要時間:約50分
 運賃:820円

・始発は9:10。最終は14:10です。(2017年11月27日現在。)
・混雑具合ですが、車で行ったためわかりませんが、土曜日の13時ごろの帰りのバス待ちの人たちを見ている限りだと、バスの乗車率80%程度だったように見えました。バスは小さいです。(20人乗り?くらいのバスに対して15人ほど待っている雰囲気でした。・・・全然違かったらごめんなさい。)


ギャラリー

 すべての写真をFlickrで見る

  • Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Full view of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Detail of tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Wire of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Full view of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Detail of the gate, Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Green of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Stairwell space of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Roof window of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Shadow of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Stair space of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • B1F of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Roundabout space of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • B1F of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Stairwell space of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • B1F of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • B1F of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Bracket lights of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Lobby hall of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Passage of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Wall material of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Shadow of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Structures of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • The facade of indoor, Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Exterior view of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Lobby hall of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Roof of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)
  • Tunnel of Miho Museum (ミホ・ミュージアム)


建物概要

Miho Museum (ミホ・ミュージアム).
Architect : Ieoh Ming Pei, Architect (設計:イオ・ミン・ペイ アーキテクト).
Contractor : Shimizu Corporation (施工:清水建設).
Completed : August 1996 (竣工:1996年8月).
Structured : Steel frames (構造:S造、RC造).
Costs : $ million (総工費:約億円).
Use : Museum (用途:博物館).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 1 (階数:地下2階 地上1階).
Floor area : 223,680 sq.ft. (延床面積:20,780㎡).
Building area : 99,458 sq.ft. (建築面積:9,240㎡).
Site area : 10,785,438 sq.ft. (敷地面積:1,002,000㎡).
Location : 300 Tashiro Momodani, Shigaraki-cho, Koka District, Shiga Pref, Japan (所在地:日本国滋賀県甲賀郡信楽町大字田代桃谷300).


使用機材

Nikon D600
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

Adobe Photoshop
Adobe Photoshop Lightroom
   


参考サイト

BCS賞受賞作品 第40回受賞作品(1999年)MIHO MUSEUM – 日本建築業連合会
交通アクセス 公共交通機関をご利用の場合 – MIHO MUSEUM(公式)

コメントを残す