浦安市に伝統建築が残っているという興味深いエリアがありましておじゃまさせてもらってきました。駅から割と近い無料で見学させてもらえる商家遺構で旧大塚家住宅（きゅうおおつかけじゅうたく）です。

ガイドの方も大変丁寧でフラッと見学しただけでは気づきにくいポイントも教えていただきました。

江戸時代から浦安市は漁業が盛んで、その中でも大塚家の住宅として建てられたのがこちら。木造平屋建の寄棟造茅葺です。
運河のような細い川沿いに家があるわけです。
桁6間半で間取りは川側の1間半が土間。次の2間が板の間。その次の前面には玄関と4畳半の部屋が並び、最奥部には8畳間と庭に面した廊下が配されています。
土間は天井を張らず梁組と屋根裏を見せ、板の間の上には天井を張っており天井裏が物置になっています。天井裏が相当大きいのですが幾度の洪水被害に悩まされた先人達が生んだ知恵だそうで、天井裏に避難したり家財道具をしまうなど被害を最小限にしようとしたものだそうです。

ではなぜ浦安の民家だけ取り上げられるのでしょうか。というと、川に近い方に土間遠い方に客座敷が作られていることが大きな特徴である点です。普通は逆ですよね、逆というか、家の前面に客座敷や店舗があって、奥に住居がありますので。
面白いのは川を挟んだ北側の堀江・猫実地区はこれとは対照的な間取りとなっているところ。つまり川は海への出入り口であり、水は飲料水や生活用水として利用されていたためこのような配置が生まれたと考えられるそうです。

茅葺屋根の木造平屋建であることや、建築構造と様式の特徴などから江戸時代末期の建築と推定されるとのこと。
建物廻りの貝殻が舗装の役目をしているなど、港町ならではの使い方も興味深いです。

建物

見学、撮影許可

見学：○　外観、内観ともに可能。
撮影：○　外観、内観ともに可能。

ギャラリー

建物概要

Former Ohtsuka House (旧大塚家住宅).
Architect : (設計：).
Constructor : (施工：).
Completed : About 1850 (竣工：江戸時代末期).
Structured : Timber (構造：木造).
Use : Residence (用途：住居).
Height : ft (高さ：m).
Floor : 1 (階数：地上1階).
Site area : sq.ft. (敷地面積：㎡).
Building area : sq.ft. (建築面積：㎡).
Floor area : sq.ft. (延床面積：㎡).
Location : 3-3-1 Horie, Urayasu City, Chiba, Japan (所在地：日本国千葉県浦安市堀江3-3-1).
Owner : (発注者：).
Costs* : million USD (総工費：約億円). *USD/JPY=100.00
Awarded :
千葉県有形文化財 (2002)
Referenced :

施設情報 (Admission)

【営業時間】10:00 – 18:00 (Opening hours)
【休館日】元日／毎月最終月曜日（12月を除く） (Closing day)
【入場料】- (Admission fee)

アクセス (Access)

JR京都駅から地下鉄で行く場合。
●地下鉄
【経路】京都市営地下鉄烏丸線国際会館行京都駅→今出川　–下車→　徒歩6分
【時間】9分+6分
【運賃】260円
【駐車場】○　有り。 (vehicle parking)
【駐輪場】×　無し。 (bicycle parking)
　　詳細は公式サイトをご参照。