【Substance Designer】おにぎりPBRマテリアルを作りたかっただけなのに苦労した記録 (1)

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去る2019年11月の話なんですけどね、日本の食べ物のメッシュをよく作ったり実験したりする時期があったのですが、その中でもダントツの最大難易度であった「おにぎり」との格闘をちょっとまとめました。
形もシンプルだし、素材は白米しかないですし、むしろやることがなさそうなおにぎりなのですが、「炊いたご飯」というマテリアルにとんでもなく苦戦。
「いやあ、サブサーフェスとか使えばそれっぽく出るっしょ」みたいな軽いノリで挑んだのが間違いだったのか何だったのか、びっくりするくらい米のマテリアルに近づかない時間が続いてしまいました。

動画版

やってみよう

さてさて、とりあえずおにぎりのローポリメッシュから入っているわけですけど、
Cubeから上側の頂点を結合して三角形にして、
さらに鋭角を面取り(ベベル)していきました
さらに両サイドも面取りを行って、ざっくりとしたおにぎりの形状ができあがります
スムージングを与えてやればできあがり、と
実物は自分の目で毎日観ているわけですが、写真として収められたご飯の情報収集をしてみます
当たり前ですけど炊飯前後で全くの別物ですよね
炊いたものはやっぱり透明感というか、艶もありますし、
そう。ご飯って、割りと黄色いんです
まずは、基本的にボツにするつもりですが、
炊飯前の米で練習がてらやってみます
作戦としては、ベースカラーマップは炊飯前の画像で作って、
他のマップは炊飯後の質感を意識して作ってみる。という流れです
今やっている作業はPhotoshopでシームレス化をしています
私は撮影した写真からPBRマテリアルを作るときは
必ず最初にベースカラーを仕上げてから、それを素材に他のマップを作っています
本当はSubstance Designerでやった方が早いんですが、
たしか当時はライセンスを切っていたとかだったと思います
よし、Blenderのおにぎりにマップをくっつけてみよう
うわ、硬そう
ちょっとUVを調整して
まあメタバースの素材だったらこんなのでいいんでしょうけどね
Photoshopに戻って、他のマップを作成します
具体的にはRoughnessとNormalとHeightです。
まずはHeightで
低い部分以外をできるだけのっぺりにしたいのです
早速適用してみると、思ったより上手く行ってるっぽいです
早速適用してみると、思ったより上手く行ってるっぽいです
たたき台にしては悪くなさそうですね
ちょっと、考える時間もほしいついでに海苔を用意してみる
ベールカラーのシームレス化はこれでよさそうです
Substance DesignerでPBRマテリアルを作りましょうか
いつもはBaseColorマップのRGB各チャネルの濃淡から作っていっていますが
海苔の場合はそうも限らないパターンかなと思ったので、ノイズから作ってみることに
実物の海苔をひたすら光を当てながら観察して、
思いつく限りの因数分解らしきことを頭で考えて、
思いついたノイズに近いものをひたすら組み合わせる実験を繰り返します
終わるときはすぐ終わりますが、終わらないときはずっとやります
あ、いい感じのマテリアルにできたかも
早速適用してみる
この作業の終わり時っていつなの? みたいな質問を受けることがありますが
腹が減ってきて我慢できそうにないときです(わりとマジです)
次は米もPBRマテリアルを作ろうかな
最終的には炊いた米のテクスチャに差し替える予定です
Substance Designerで進めておけば後から画像だけ差し替えればいいので管理も楽です
やはり高低差がつくと印象が変わりますよね
いいよ、いいよ
なんでこの時代に手作りしてんの?
コンビニでおにぎり買ってきてフォトグラメトリーすりゃいいじゃん
って思うかもしれませんが、
ご飯とかうどん、団子みたいなサブサーフェスっぽい要素がある物体って、苦手なんですよ
あ、美味そうに見えてきた
Substance Designer側におにぎりのメッシュをインポートしてみる
Irayの表現の方が個人的には好きです。めちゃくそ遅いけど
UVの付け直しはやらないとだめですね、つなぎ目が浮いちゃいます
なんかごま塩味なの? ってかんじですね
BlenderでUV手直し
この頃はまだUVアンラップを使いこなせていなくてぎこちないんです
やばいな、関係ないところに凝りだしてる…でも晒します
レンダリングとかしなくていいの!
今度は海苔に凝りだしてしまってですね、
どうしてもヨレヨレ感を出したいんだと
欲望は止まらなくなりました
あれだったら飛ばしてくださいね

参考サイト

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