【建築探訪】MOA美術館リニューアル/新素材研究所
2017年2月5日にリニューアルオープンとなった熱海の丘陵地に建つ巨大美術館:MOA美術館におじゃま。
元々は1981年に竹中工務店、鹿島建設が設計・施工したものですが、現代美術家・杉本博司氏と新素材研究所が展示スペースのリニューアルを行っています。
「創立者・岡田茂吉の願いを継承した美術館」「伝統と現代を融合したデザイン」「素材の見立てによる空間の創造」の3つがコンセプト。
肝心の展示スペースは撮影不可のため撮っていませんが外観を主に紹介。
建物
地図で見るとよくわかりませんでしたが急勾配の丘の上に建っています。徒歩では無理かと。
到着すると急勾配の超ロングエスカレーターに何本も乗り継いで美術館に行くことになります。
たぶんこれが一番有名のはずですが、エスカレーターの天井が美しいライティングに彩られています。数秒毎に色が変化するおかげで退屈せずに昇りきれます。
竣工当時はオープンカットされた崖地だったそうですが、今では緑といい感じに調和しています。
エスカレーターを抜けると建物が見えます。
インド砂岩という石だそうですが、この薄ピンク色の独特な色と重厚な組み立てにより独特の存在感を放っています。
造るの相当大変だったのではないかと思います、さすが竹中工務店さん。
建物に入るとゲーム内の大ボスのいる砦のようです。
行って驚いたのは、建物のすべてが大変に綺麗な点。経年劣化すらほとんど感じないところです。竣工から40年近く経とうとしているのに一体どんな魔法を使っているのだろうかと思ったのですが、信者の方々の力によるものがおおきいとのこと。
宗教法人の信者によって組織された「アート・ボランティア」制度というものがあるそうで、年間4500人の参加により館内案内や館内清掃をされているそうです。
高地だけあって眺めはこの上なし!
見学、撮影許可
見学:。
撮影:外観は可能。内観は展示スペース以外は可能。
ギャラリー
建物概要
MOA Museum of Art (MOA美術館).
Architect : Hiroshi Sugimoto, NMRL(museum area), Takenaka Corporation(others area) (設計:杉本博司、新素材研究所(展示室)、竹中工務店(その他エリア)).
Contractor : Takenaka Corporation (施工:竹中工務店).
Completed : January 2017 (竣工:2017年1月).
Structured : Steel Reinforce Concrete (構造:SRC造).
Costs : $ million (総工費:約億円).
Use : Art Museum (用途:美術館).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 4 (階数:地下1階、地上4階、PH1階).
Floor area : 159,413 sq.ft. (延床面積:14,810㎡).
Building area : 58,852 sq.ft. (建築面積:5,467.62㎡).
Site area : 213,335 sq.ft. (敷地面積:19,819.48㎡).
Owner : Church of World Messianity (建主:宗教法人世界救世教).
Location : 26-2 Momoyamacho, Atami City, Shizuoka, Japan (所在地:日本国静岡県熱海市桃山町26-2).
Award 受賞歴 :
BCS賞 (1983)
施設情報 (Admission)
【営業時間】9:30 – 16:30 (最終入館は16:00まで) (Opening hours)
【休館日】木曜日(祝休日の場合は開館)、展示替え日 (Closing day : none)
【入場料】1600円 (Admission)
アクセス (Access)
JR熱海駅より無料のシャトルバスが出ています。
【バス】熱海駅バスターミナル8番乗り場よりMOA美術館行き
【経路】JR熱海駅→MOA美術館
【運賃】0円
【時間】7分
詳細は公式サイトをご参照。
使用機材
ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE
現像:Adobe Photoshop Lightroom