心あたたまる素敵な雰囲気の図書館がまたできていました。見たとおり隈研吾氏の設計です。2018年に滋賀県は守山市に完成したこの図書館は他とはちょっと違い来場者数が桁違いに多いのであります、

公共施設（特に図書館）をおじゃまするときは必ず早朝にさせてもらっているのですが、10時だというのに満員御礼。席が空いていないという想定外の事態。
なぜ席を気にしたかかといいますと撮影許可を得てからどこか空いている席でカメラの準備するからです。ということで階段の裏のところで準備。
土曜日ということもあるかもしれませんがここまで朝から人の多い図書館は初めてかもしれません。岐阜市立図書館よりもすごい。

2019年12月の守山市の発表によると2019年の利用者数は52万人強とのこと。そこそこ人気のテーマパーク並であるという、そりゃ多いわけです。
所蔵数は36万冊、貸出数100万冊超とかなりの規模でした。
ちなみに年間50万人規模の施設を挙げると大分県立美術館（2019年。設計：坂茂氏）、上越市立水族博物館（2018年。設計：日本設計）、豊田スタジアム（2019。設計：黒川紀章氏）などです。教育施設なのに如何にすごいか。
http://www.city.moriyama.lg.jp/hisho/kishakaiken/documents/siryou2-2.pdf
https://nagoya-grampus.jp/news/homegameevent/2019/112950.php
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2020/02/07/131244173
http://www.umigatari.jp/joetsu/news/23714/index.html

建物

外装はランダムなストライプ柄の木材パネルで構成。この時点で隈さんだなとわかりますね。

内装もほとんど同じテイストで木材パネルで施工されており木の中にいるようです。間仕切りとしてくもりガラスで統一。

大部分（おそらく1階の半分程度）が吹き抜けとなっているため建物の大きさに対しての開放感が半端じゃない印象、体育館にいるくらいの気持ちです。

開放感がありすぎると勉強とか落ち着かないのではないか？（こじんまりした個室の方がいいですよね。）と思われるでしょうが、そこは考えられています。勉強席は2階のみです。ざっくり言うと子供は1階、大人は2階と用途が分離されています。

しかも2階の奥手に行くほど専門的な分野の本があり、がっつり学習したい人に向けられたスペースが提供されていてうまく作ってある印象。

川をはさんでの景色。並木は桜でしょうか？　今の時期にもう1回撮りに行ってもよさそうですね。

毎度おなじみサインチェック。この細めでスッキリとしたデザインも隈さん建築には馴染みますね。

見学、撮影許可

見学：可能。
撮影：内観、外観ともに可能。1階受付に相談することでPRESSカードを貸し出ししてくれます。

ギャラリー

建物概要

Moriyama City Library (守山市立図書館).
Architect : Kengo Kuma and Associates (設計：隈研吾建築都市設計事務所).
Constractor : Kuwahara Corporation (施工：桑原組).
Completed : September 2018 (竣工：2018年9月).
Structured : Steel frames (構造：鉄骨造).
Use : Library (用途：図書館).
Height : ft (高さ：m).
Floor : 2 (階数：地上2階).
Floor area : 44,873 sq.ft. (延床面積：4,168.86㎡).
Building area : sq.ft. (建築面積：㎡).
Site area : sq.ft. (敷地面積：㎡).
Location : 5 Moriyama, Moriyama City, Shiga, Japan (所在地：日本国滋賀県守山市守山5丁目地先).
Owner : Moriyama City (発注者：守山市).
Costs* : 26.6 million USD (総工費：約26.6億円). *USD/JPY=100.00
Awarded :