【Blender】カーブに沿って配列複製する
よく忘れるのと、建築物のモデリング――例えば曲面に倣って柱を配置する場合などにおいて有効――一旦これ覚えるとめちゃくちゃ使えるのでメモ。
やり方
必要なものは、カーブ、配置したいオブジェクトの2つです。
動画版
手順
1.配置したいオブジェクトを用意。
2.カーブを作成して、好きなように編集する。
最初の頃はじゃじゃ馬?で勇気が要る?カーブですが、一度使うとむしろ心強い味方になりますので怖がらないで(面倒がらないでチャレンジ!)。
基本的な使い方は、1つの位置につき1本のピンク色の棒があり、棒には3つの編集点があります。3つの編集点をうまく調整してカーブを形づくっていきます。位置の点を増やしたいときは[Eキー]を押すと増えます。
3.オブジェクトのモディファイアーに[配列複製(Array)]を追加。
4.さらにモディファイアーの[カーブ(Curve)]を追加。
5.たぶんオブジェクトの形状が歪んでしまったり、カーブに従わないことが多々あると思います。そんなときはオブジェクトの原点位置を、カーブの原点位置を同じ値にします。
私の画像の例では、それぞれの原点が、
オブジェクト:(0, 0, 0)、カーブ:(0, 3, 1)
だったので、以下のようにオブジェクトを移動します。
オブジェクト:(0, 3, 1)。カーブ:(0, 3, 1)
お察しかと思いますがカーブの原点を(0, 0, 0)にしてもOK。
5.[変形する軸]ですが、基本的な使い方は、Array側のオフセット値がXであれば[X]を選択。オフセット値がYであれば[Y]を押せば殆どはうまくいくはず。
よくわからないならば「Arrayの[オフセット]の値はXだけ、Curveの[変形する軸]はXで固定する」という自分ルールにしてしまえばイメージしやすいはずです。画像ではYでやっています。
6.あとはArray側でオフセットの値を調節したり。カーブを編集したりします。
カーブを編集するとリアルタイムでArrayも追従するので便利です。
備考
値は合っているはずなのになんかうまく行かない場合は、回転とスケールを確定しましょう。
[適用(Ctrl+A)]→[回転と拡大]です。
完成
トイレがカーブに従って並んでくれました。
事例としては、先日作成した新国立競技場MODを作る際に大活躍。5種類の柱を90本ずつ、フェンス、壁面緑化などを楕円形状に配列複写する際に本当に助かりました。さすがに90本×5本=450の柱を手配置なんて無理ですからね。