【Cities: Skylines】東京都庁を作って置きたい【Blender】

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日本人だけでなく海外渡航者の方にも人気で定番の建築スポットである東京都庁、建築家:丹下健三氏の設計による巨兵ロボットのようなデザインは撮らずにはいられない壮大さがありますよね。
そんな名作建築物を市庁舎MODアセットを作りたい! この作風がCities:Skylinesの世界観に馴染むかが少々気がかりでしたが、置いて見たくなり制作トライしました。

やってみよう

動画版

1.スケールの把握

さて作るぞ・・・の前に、サイズがわかりません。都庁のサイトやググることで情報を得ました。

・まず高さですが、243mでした。「東京都庁 高さ」でググるだけ。


Image from Tokyo Metropolitan Government Building by Kenzo Tange – The Archi Blog

・次に平面図ですが、Google画像検索だと僅かですが見つかりました。縮尺がついて測定できます。(結果①)
で、これだと精度というか信頼度に問題があってですね。この平面図画像の解像度が低くために一生懸命測定してもあまり信用できません。何を言ってるかというと、1mm測り間違えると実寸で数mずれるので怖い。特にJPGなんか画像はガタガタなので。

  
Image from Tokyo Metropolitan Government Building by Kenzo Tange – The Archi Blog
Gallery of AD Classics: Tokyo Metropolitan Government – ArchDaily

ということでGoogle Mapsの測量機能も使って測るとこんな感じになりました。(結果②)

おまけに立面図を使って推定しました。この画像の比率が信用できるのであれば、高さがわかっていますから、幅は比率で求められますね。(結果③)

これらの3つの推定値より最大誤差が3m程度でしたので割といい感じ。あとは自分の中でmixして、モデリングに都合のいい数値に丸めます。5の倍数にしました。
最終的には全幅は105m。ジグザグしている箇所は5m毎とキリのいい数字。思ったより短時間で作れそうな気がしてくる。

2.Blenderでモデリング

建物は大きく8パーツくらいに分けられそうです。
・エントランス
・中央の下部
・中央の上部

両翼はほぼ左右対称なので5つくらいに分けられます。
・両翼の下部(0~55m)
・両翼の中部(55~150m)
・両翼の上部(150~190m)
・両翼の上端(190~215m)
・両翼の屋上(215~243m)

分けておくことでモデリングの階層分けやテクスチャの貼り付けが楽になります。

パーツ作成:両翼

作ってて気づいたのですが、ジグザグの部分は2パーツをはめ込んだような造りになっているのです。
これ面白いですね。撮っているだけ・説明を聞いているだけでは気づきにくい。

まず細長い模様の埋め込む部分を。細長い直方体を作ります。

次にジグザグの部分は頑張って作ります。1回作っちゃえば使い回しが効くので疲れません。
注意したいのは、中部と上部でジグザグ数が違う点です。

細長い直方体を合体すると・・・おおーそれっぽくなってきた。

屋上の部分は穴を開けなければならずちょっと面倒そうですが、ブーリアンを使えばすぐです。
さらにその穴を開けたところに円柱を置くみたいですので16角形くらいで作成。
できたら回転Z=45度をして、スケール調整をします。

ここまでの状態。なんかマインクラフト向けに作った方がよかった? みたいな形になりました。

パーツ作成:中央

中央は大きく3つで、上から作ったほうが早かったです。

上部はただの直方体。

下部も基本は直方体ですが、もう1つ5m出っ張った直方体を作ればOK。

エントランスは庇と柱を作り、あとはガラス面となる直方体を置く。一旦これで様子を見ます。ディテールを作り込みたくなったら更に追加する予定。(結局何もしませんでした。)

ここまでの状態です。Open Street Mapでダウンロードした東京・八重洲のヤンマービルのあたりに都庁を置いてみました。でっけー。

3.テクスチャ:Diffuse map

テクスチャは撮ってきました。
正面から撮るのは難しいので近くから撮影。あおり補正して、歪み補正をすればこうなります。正面から見たかのようになります。

あとはパーツパーツをテクスチャ画像に置いていって、Blenderでひたすら貼り付け。
同じ柄はメッシュも複製配列で繰り返しておきます。

てっぺんはGoogle Mapsの画像やググった画像を拝借しました。

ここまでの成果。もう殆ど出来たんじゃない? って感じですがまだまだここから。

テクスチャ:Diffuse map以外

Normal Map。窓の部分が凹んでいるっていうくらいでOK。あまり作り込むとCities: Skylinesで見た目がなんか汚くなるので。汚れとは違う意味で、成果物の品質が悪い意味での汚いになるものですから変に作り込まない程度がいいと思っています。

Specular map。基本は窓ガラスだけ高く(=白く)しておきます。

Illumination map。基本は窓ガラスだけ高く(=白く)しておきます。その後、ランダムで黒に戻してやります。そうすると電灯にバラツキが出てより現実的になります。

Cities: Skylinesにインポート

ユニークビルディングの市庁舎をテンプレートにしました。

そんなにやることはないですが、置くのはこんなところです。
・室外機
・航空障害灯(赤いランプ)
・アンテナ類

あと建物の性能ですが、贅沢に全体的に3~5倍にしちゃいました。エネルギー消費なども3倍以上です。

完成

できました! 実際には1/2のスケールにしています。実寸だとでかすぎてちょっと微妙でした。

※動画版は製作中…

ダウンロード

3D図形データはFBX形式で公開しています。

【DL】東京都庁【メッシュ】

参考サイト

Tokyo Metropolitan Government Building by Kenzo Tange – The Archi Blog
Gallery of AD Classics: Tokyo Metropolitan Government – ArchDaily
Google Maps

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16049:【Cities: Skylines】東京都庁を作って置きたい【Blender】

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