【現像】簡単。Lightroomで樹木をより緑色に、ビビッドに
緑黄色野菜ばりのビビッドで深緑の山・・・。
ここは京都の****ですが、門と山の配置が手つかずの大自然への入口に見えて大変感動したわけです。
さて撮ってみたものの、紫っぽいですし、色が薄い。
私が感動した景色はこんな心の奥底で辛うじて生き長らえ、ぼやけたままでは・・・なかったのです。
それならばその感動した姿に戻してあげましょう。
最初に指摘していた「色が紫っぽい」件から直していきましょう。
よくありますよね、『色温度:オート』の設定で自然を撮ると、だいたい紫っぽくなるパターン。
『色表現』に『色かぶり補正』というのがあります。スライダーが緑~紫になっています。
ここで、紫っぽい樹木を緑にしたいと思っているのですから、マイナス方向(左側)に設定すればいいのです。
-15くらいでよさそうです。
あんまりやりすぎると、意図的に緑ぽくした女子フォトみたいになるので注意。それかただ変な世界感になる(爆
建物や人物の色にも目を配っておきます。
色が薄い気がするという問題は、『黒レベル』で簡単に解決できます。
細かく指定したいなら『トーンカーブ』です。
20くらいがよさそうです。
10~15でもよかったかな、このへんは好みです。
彩度、輝度を調整
今回はそんなにいじらなくてもよさそうですね。+10くらいにしましょう。
樹木は単なる緑に見えますが『イエロー』と『グリーン』から成る・・・ということをお忘れなく。
たとえば、グリーンを-100にしても結構色が残っているんですよね。
この残っている色はすべてイエローです。侮れません。
輝度は、とても明るい色を落ち着かせるのに特に有効です。
あまり下げすぎると眠くなるので加減します。
この設定は空にも使えます。それはまた後日。
周辺光量調整
わざとヴィネットコントロール(周辺減光)を適用することで画を引き締めます。
隅が賑やかだと視線が散ってしまうので、光量を落として主役近くに目が行きやすくします。
自然の写真のときよりも、内観パースのCGレンダリングなんかで使う場合がありますね。いい感じに仕上がるんですよ。これもまた後日。
番外編 ~明瞭度~
数値を上げるとHDRでFusionを行ったような質感になる場合があるので、場合によって調整して印象付けします。
もし「レタッチで派手にしている」という感覚があって、こういう処理に抵抗がある・・・なんて方がいてたような気がしますが、考え方を少し変えてみるのがよいと思います。
「自分の脳内感動を復元しているだけ」だと思えばよいかと。
だって、撮った時点の写真は、自分の中で感動した“あのときの風景”とは相反するものですよね。
それは写真ですが、真実を写していないのですから。
真実を写したものに戻してあげているだけの正当な行為です。
そして、その仕上がりが他人から見てハデなのか、アンニュイなのか・・・そんなの干渉されることではありません。