【現像】天気の悪い日の写真に空の画像を合成する

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 天気の悪い日ほどやる気がなんか微妙になる日はありません。色乗りは悪いしコントラストも出ず、空は灰色でつまらないのです。
 よくやる処理のひとつだとは思いますが、旅行時などの天気が選べない時に撮った写真で役に立ちます。

やってみよう

 この写真で試してみましょう。空は右のこんなやつで。

1.空の用意

 日頃から撮っておきます。天気の気持ち良い日の朝にベランダから撮ったり。
 関係ないですが目覚めが悪い私はこの習慣のせいで目覚めが良くなりしかもなんとなく体調も前より良いです。:p

 レイヤータイプは「比較(暗)」にします。

  × 単純にやってもダメ
 空を自動選択ツールで選択します。木の細い隙間は後からでいいです。
 さてここでレイヤーマスクを追加するとどうなるでしょうか。

 ああー気持ち悪いですね。違和感しかありません。
 理由は本当の空はグラデーションがかかっているからです。じゃあグラデーションかければいいですよね。

2.空にグラデーションをかける

 新規レイヤーを作成します。位置は空の上で、レイヤータイプはスクリーンにしておきます。

 ツールにある[グラデーションツール]を選択して、[グラデーションエディタ]で鉛筆マークみたいなのが4つあるので、
  ・左上は不透明度=0%
  ・右上は不透明度=100%
  ・左下はカラーを選択して、RGBを全部200くらい。
  ・右下はカラーを選択して、RGBを全部200くらい。
にしてみましょう。

 これで準備ができましたので、実際にグラデーションを塗ります。
 上端から真下にやります。真下にするためには、Shiftキーを押しながらマウスをドラッグすればよいです。
 どこまで塗るかの目安は、地平線くらいまでがよいと思います。もうちょっと白っぽくしたいのであれば地平線より上までにすればよいです。

 で、このままだと元画像の方までグラデーションがかかるので、クリッピングマスクを作成で空だけにグラデーションを適用します。

その他.レイヤーの順番を直す

 こうしましょう!!(^_^;){Sorry~
 レイヤーマスクを空の方に移動して、マスクを反転します。
  

3.境界面の調整

 このままでは元画像と空の境界が変になっている箇所があったりしますのでチェックしていきます。あと木の葉の隙間はまだ何もしてませんでしたね。

 レイヤーマスクを選択して、ブラシツールを選択します。
 ブラシの種類やサイズはお好みで。不透明度は低めで20%くらいにしました。薄くしたい箇所は1回だけクリックすればいいですし、濃い箇所は何回もクリックします。お化粧みたいな感じで。(画像左)
 なんでこんなことするかというと、いきなり100%にすると気持ち悪いからです。(画像右)理由はわかりませんが実際は木の葉から漏れる光が葉を照らすのか、こんな暗い表現にならないから。あと葉の輪郭は光で明るくなるけどその光が潰される…と、勝手に思っています(笑) まあ直感的に自然だと思う方にすれば、それが自然なんでしょう。
 

 この作業が大切ですが、面倒だと思う方は木の位置に雲が来るように調整すると楽です。
 木の葉の輪郭が青く強調されて気持ち悪い場合は、青かシアンの彩度を部分的に落とします。

 ひとまずここまで来るとだいぶ自然ですね。確定。Lightroomに戻って現像しましょう。
 あおり補正して、露出や色を調整して。天気が悪い写真はコントラストも彩度も低いですから、全体的に強い写真にすると馴染みます。

その他.写真の状態

 いろいろ試していくと理解できてきますが、以下のことを気にしながらやるとよいでしょう。
・元画像はちょっと暗い目からスタートする。
  →理由:空と建物の輪郭が検出できないから。輪郭検出できない写真でスタートすると建物に差し込む日光が邪魔して変な雰囲気になる。
・空の写真のコントラストは弱めにしておく。
  →理由:最後の現像でコントラストを強くするから。
・色収差は綺麗に除去しておく。特に青色と紫色。
  →理由:最後泣く事になるから。

完成

いかがでしょうか。

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1 thought on “【現像】天気の悪い日の写真に空の画像を合成する

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