【UE4】アンリアルエンジンマーケットプレイスの『Shoji Door Assembly Kit』の利用方法
2021年9月5日にUnrealn Engine Marketplace(アンリアルエンジンマーケットプレイス)で『Shoji Door Assembly Kit』の販売を開始しました。殆どの格子デザインの組み合わせの障子戸を簡単に作ることができるアセット集です。
日本人の方はなんとなくわかるかもしれませんが、海外の方もわかるようにする必要もあるため、具体的な利用方法を動画で説明させていただきます
Shoji Door Assembly Kit – Unreal Engine Marketplace (障子戸組み立てキット – アンリアルエンジンマーケットプレイス)
https://www.unrealengine.com/marketplace/ja/product/shoji-door-assembly-kit
商品に含まれているアセット、作ることができる障子戸
商品一覧です。
●マップ : 2つ
・Overview. (オーバービュー)
・Assembly demo (組み立ての例)
●スタティックメッシュStatic meshes : 79点
手前の数字はアセット数です。
2: Shoji door frame. Shoji. (障子戸, 障子)
7: Lattice part of horizon. (格子の水平パーツ)
7: Lattice part of vertical. (格子の垂直パーツ)
3: Koshitsuki 30cm, 60cm. Mizukoshi. (腰付30cm, 60cm、水腰)
6: Special assembly Nakaita. (中板障子用パーツ)
3: Special assembly Nekoma. (猫間障子用パーツ)
15: Special assembly Yukimi. (雪見障子用パーツ)
9: Special assembly Sumimaru. (すみ円障子用パーツ)
5: Special assembly Uchikomi. (打込み障子用パーツ)
10: Unique pattern (固有の格子)
3: Shikii. Kamoi x2. (敷居, 鴨居×2)
9: Ranma. (欄間用パーツ)
●マテリアル : 7つ
・障子枠の木目
・腰付用の木目
・柱用の木目
・障子紙
・透過する障子戸
・ガラス
・把手の金属(真鍮みたいな素材にしました)
●テクスチャ : 8つ
1024px: For mask x1. (汚れ用マスクマップ)
2048px: Others.
4096px: Wood for shoji frame x1. (障子戸本体用の木目)
動画版
使い方
1.基本的な障子戸
基本構成であれば、コンテンツブラウザの「Basic」フォルダ内にあるパーツだけを使えばいいです。
少しでもわかりやすいように水平、垂直の格子パーツ毎にフォルダ分けしています。(PertOfHorizonとPartOfVerticalフォルダ。)
必須なのは4つ。本体、障子、枠組みの水平と垂直の2つ。すべてのアセットを同じ位置に置いてください。
アセット全てが相対座標で作られています。
基本はこれだけです。
なお、背後から見たときに格子が少し透けて見えるようにしてあります。
いろいろ揃えていますが、格子の数やパターンをいくつか用意しています。
まとめて移動したいときは、親子関係を作って親メッシュを動かせば障子戸全体を動かせるでしょう。
2.独特な格子の障子戸
つぎに独特なデザインの格子を作る場合です。
パーツは3つ。本体、障子、ユニーク格子。
本体、障子、ユニーク格子をすべて同じ位置に置く。やり方はより簡単になります。
柄を変えたければ、ユニーク格子アセットを入れ替えてください。
3.腰付の障子戸
3つめは腰つき。下側に木板が取り付けられている障子戸のことで、主に雨風を交わす目的で備え付けられているタイプです。
おそらく現実で一番見かけるパターンの障子戸です。
普通の障子戸を組み立ててから、「Koshitsuki」フォルダにあるアセットをこれまた同じ位置に配置します。
4.特殊な障子戸
4つ目はやや特殊なタイプです。
特殊というのは、この商品内において、雪見障子や猫間障子などを指していて『先述のBasicのパーツでは作れない種類の障子戸』のことです。
ここでは例として「雪見障子」を作ってみます。
・共通なのはBasicの本体1つで、あとはコンテンツブラウザの「Yukimi」フォルダ内のアセットを使います。
・同じ位置に必要なパーツを置いていけば、こんな感じでできあがります。
・下にも障子がありますから取り付けましょう
雪見障子を一躍有名にしたシーンとして最も有名なのはこちらでしょう
そういえば雪見障子がよく出てくるCMといえばこちら。ちなみに最後のは猫間障子です。しかも腰付!
5.自動開閉アニメーションする障子戸
雪見障子といえば、下側の障子を上にスライドさせることが出来て、外が見えるようになっているのが特徴です。
下の障子をアニメーションしたいなあと思った方のために、近づくと自動開閉するブループリントも同封しています。
・アニメーションしたい障子(=下の障子)は一旦削除して、[AutoDoorBP]を配置します。設定するのは3つで、
(1) トリガーボックスの大きさを指定。
(2) 動かすアセットを指定。
下の障子アセットをStatic Meshに設定します。
(3) 最後に移動量を設定。
80cmとかでいいと思います。
Playするとこんな感じで動いてくれて、離れると数秒後に閉じます。
離れたらすぐ閉じてほしい場合はブループリントの設定を変えてください。
6.敷居
最終的な組立て手順ですが、敷居と鴨居を用意してあります。
敷居は、床側のパーツ。鴨居は障子戸の上側のパーツのことです。
こちらも細かい微調整などはしなくてもきれいに配置できるように、メッシュの原点を予め調整しています。10cmスナップONの状態とかでもサクサク作れます。
敷居は上側が原点となっているので、障子戸と同じZ座標にすればOK。ちゃんと噛み合っています。
ここまでちゃんとモデリングさせていただいております。
6.鴨居の配置高さ
鴨居は、敷居より180cm高い位置にすればよいです。これでピッタリ合うように作っています。
ちなみに鴨居は2種類あって、下が欠けているタイプと、上下が欠けているタイプがあります。
上下が欠けているものは、鴨居の上に欄間を置くためのものです。
7.欄間
欄間は、鴨居から5cm高い位置(=敷居から185cmの高さ位置)に配置してもらえれば最適に配置されるようになっています。
欄間の置き方は障子戸と同じで、欄間用の本体は必須。あとは障子戸と格子を取り付けます。
・縦格子だけにするのもありですし
・障子がないタイプも作れます。
欄間を作った場合は、最後に鴨居で蓋をしてあげます。
最後に
実際によく見かけるタイプのだいたいのパターンは作れると思います
障子戸とか和室の部材のルールってというか日本のものってルールにうるさいイメージがあると思いますが蓋を開けてみると本当に自由な世界なので、全パターンは網羅できていませんが大凡のパターンは作れるはずです。
参考サイト
・Shoji Door Assembly Kit – Unreal Engine Marketplace (障子戸組み立てキット – アンリアルエンジンマーケットプレイス)