【建築探訪】なら100年会館/磯崎新アトリエ
JR線で奈良駅に行かれたことがある方は気づいたかと思いますが、JR奈良駅到着する直前に西側に巨大な黒い楕円形の建物があるんですよね。この日は奈良公園の紅葉に行く予定だったのですが行かずにはいられません。ということで行ってみました。
磯崎氏の設計だったとは。恐れいります。勉強不足でした。
しかも結構前からあったんですよね。出張で大阪滞在時は奈良によく行っていたのですがまったく気づかなかったのです。そうです。近鉄線で行っていたために、改装前のJR奈良駅の東口を見るだけで満足してしまっていたのです!(涙 よくあるのですが、惜しい。
この建物は形が特徴ですが、工法も『パンタドーム構法』と珍しい方法を採用しています。低地で作業をして、最後は花が開くように中央部から持ち上げて仕上げていくそうです。事例はそんなにないみたいですが、他にはなみはやドームも同じ工法だそうです。なるほどドーム建築には最適にみえますね。
―特筆すべきは、躯体の構築方法として世界で6例目となるパンタドーム構法。電車のパンタグラフのようにくの字に折りたたんだ228枚の外壁パネルを楕円形の屋根部とともに地上で組み立て、64台のジャッキによって押し上げるものである。高所作業が減り、施工の安全性が高まるほか、屋根部の仕上げも地上で先に行うことで工期短縮が可能となる。バルセロナ・オリンピックの会場パラウ・サン・ジョルティの建設でも採用されている―
Photo by 大林組
Photo by なら100年会館
Photo by E&Sエンジニアリング
外観
Looking exterior is like the Notre Dame du Haut in 21th century? :) Designed by Japanese creative architect Arata Isozaki.
JR奈良駅西口をでるとどどーんと黒光りした建物がお迎えしてくれます。
it looks like whale’s body!! Mr.Isozaki may inspirate whale. :)
くじらを思わせるようなフォルムと、それを確信に変えてくれるような外壁タイル。興味深いです。
Scaly on the wall.
内観
ギャラリー
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使用機材
Nikon D600
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
建物概要
Nara Centennial Hall (なら100年会館).
Architect : Arata Isozaki Atelier (設計:磯崎新アトリエ).
Contractor : Obayashi Corporation (施工:大林組、鴻池組、大日本土木、森本組、浅川組、ホクシン、木村建設、尾田組、中村建設JV).
Completed : 1998 (竣工:1998年).
Structured : Steel (構造:PCシェル構造、鉄骨造(パンタドーム工法:パンタウォール併用)).
Height : -.
Floor : 5th (階数:5階).
Floor area : 244,147 sq.ft. (延床面積:22,682㎡).
Location : 7-1 Sanjomiyamaecho, Nara City, Nara, Japan (所在地:奈良県奈良市三条宮前町7-1).
参考サイト
・施設概要 – なら100年会館
・なみはやドーム パンタドーム構法(傾斜型) – E&Sエンジニアリング
・工事実績 なら100年会館 – 大林組