【建築探訪】石の美術館 STONE PLAZA/隈研吾建築都市設計事務所

Pocket
LinkedIn にシェア
LINEで送る

公共交通機関だと行くのにはちょっとなあと思いつつ延び延びにしていた隈さんのかなり昔の作品である石の美術館にとうとうおじゃましました。
「んー、JR那須塩原駅から行ってみるか」とかなんか思ってたんですが、実は実家から車で行くほうが近かったという場所です。
構造設計は中田捷夫研究室。

芦野石と白河石をふんだんに使用した建築で、石を積んだりなんだりしただけなのかなと思いがちですが、そこはさすが隈さんです。すごい薄くして障子みたいな使い方をしてみたり、ザラザラの質感を強調したり、磨き上げたツルツルさや、形によるリズムとかが色々と表現されていて楽しいです。

なおイタリアでは著名な賞である「International Stone Architecture Award」を2001年に受賞した建物です。日本人では2人目。1人目はどなただろう? 調べても分からず。

というより白河って白河石なんていう固有名の石があったのですね。知らなんだ。今思えば石材屋がちょこちょこあったことはあったんですよね。石川の方も石材屋すごい多いですし。
余談ですが石の美術館からもうちょっと南にある道の駅伊王野の水車そばは最高に美味しいので寄ってみてくださいね。

建物

敷地外から。戦前から残るという石藏をメインとし、底に新しい建物や通路を増築することでできた美術館。
あちこちにあからさまな後付け感で「あの隈研吾さんが設計した美術館です」が貼られていてなんかニッコリ。

石だけども、石ってわかっているから重く見えるだけで、そういう感覚から開放されると多様な重さに見えてくるのが面白いです。

建物を結ぶ通路が細く、すれ違うのにもギリギリなくらいなのですが、これは松尾芭蕉が奥の細道で歩いた旧奥羽街道の通り道としてデザインされているとのこと。

一番の見所は茶室かなと思います。普通の茶室で木が使われているであろう箇所がすべて石でできています。

石と光のギャラリー。明るくなっている部分がすごく薄くした石です。障子を3重にしたくらいの光量が入ってきます。写真で見るとちょっとあれですけど実際は驚くくらいに光が通っているんだなと。

外から見たところです。外からだと完全に普通の石です。これがすごい。

石倉ギャラリーと石と水のギャラリーはかなり暗いので注意。

見学、撮影許可

見学:○ 外観:無料で可能。内部:入場料を払う。
撮影:○ 外観、内観ともに可能。

ギャラリー

  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • The facade of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Indoor view of Stone Plaza, Tearoom (石の美術館 ストーンプラザ 茶室)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Indoor view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)
  • Exterior view of Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ)

建物概要

Stone Plaza (石の美術館 ストーンプラザ).
Architect : Kengo Kuma and Associates (設計:隈研吾建築都市設計事務所).
Constructor : Ishihara Komuten (施工:石原工務店、白井石材).
Completed : June 2000 (竣工:2000年6月).
Structured : Steel frames (構造:組積造、鉄骨造).
Use : Art museum (用途:美術館).
Height : 25 ft (高さ:7.8m).
Floor : 1 (階数:地上1階).
Site area : 14,882 sq.ft. (敷地面積:1,382.60㎡).
Building area : 5,736 sq.ft. (建築面積:532.91㎡).
Floor area : 5,678 sq.ft. (延床面積:527.57㎡).
Location : 2717-5 Ashino, Nasu Town, Tochigi, Japan (所在地:日本国栃木県那須郡那須町芦野2717-5).
Owner : (発注者:).
Costs* : million USD (総工費:約億円). *USD/JPY=100.00
Awarded :
国際石材建築大賞 International Stone Architecture Award (2001)
マロニエ建築賞 街並み景観建築部門 (2001)

施設情報 (Admission)

【営業時間】10:00 – 17:00 受付は16:30迄 (Opening hours)
【休館日】月曜日。祝休日の場合は翌平日。冬季休館(12月末~2月末)。その他臨時開館・休館あり (Closing day)
【入場料】800円 (Admission fee)

アクセス (Access)

JR東北本線 黒田原駅からバスで行く場合。
●電車
【経路】関東自動車 D61 黒田原駅前・上町行 黒田原駅前→芦野仲町 –下車→ 徒歩0分
【時間】11分
【運賃】380円
【駐車場】○ 有り。8台くらい駐車可能 (vehicle parking)
【駐輪場】× 無し。 (bicycle parking)
  詳細は公式サイトをご参照。

COVID-19 新型コロナウイルス感染症関連情報 (2022/11/28現在)

アルコール消毒。マスクの着用。
  詳細は公式サイトをご参照。

使用機材

ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
レンズ:TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE

現像:Adobe Photoshop Lightroom

     

参考サイト

管理人が読んだおすすめの建築本

    

コメントを残す