【建築探訪】CLT PARK HARUMI/隈研吾建築都市設計事務所
たまたま偶然、築地→晴海→豊洲を経由して帰宅しようかなと思いたちフラーっとしていたら菱形の木材パネルがパラパラと散らばった建物に遭遇。
名前は「Glow with Google」と書かれていて、イベント施設のように見える。さてとりあえず撮らせてもらってこのひはもう帰宅してしまったわけですが、誰のデザインでGoogleさんが何の目的で作ったんだろうという疑問が残るため調査。
建物自体はCLT PARK HARUMIという名称で、デザイン監修は隈研吾氏でした。
竣工は去年11月29日と実は結構前から建っていたことが判明。設計監理や建築主は三菱地所さんでニュースリリースも三菱さんが行っているので建物自体の企画は三菱地所さんなんですね。全体としては国産木材のアピールとCLT活用の実験的な目的が含まれているようです。これからこういった試みは増えていくと期待できますので情報を拾っていきたいですね。
ちなみにここで隈研吾建築のおじゃまが記念すべき59、60件目となりました!
さて何の建物だろうかと。教育施設のようです。デジタルスキルの習得をサポートする施設とのことで、もう1回おじゃましてみようかなと。実際行ってみないとわからんです。
ちなみに2019年12月14日の開業から2020年秋までの1年間限定だそうで、その後は岡山県真庭市の国立蒜山公園内に移築するとのことです。ここでなぜ岡山が出てくるから次で触れていきます。
建物
岡山県真庭市産のCLTを使用。全体で680㎥も使用しています。
最近よく聞くと思いますので簡単に触れますと、木材を互い違いに積層接着したパネルです。ざっくり言うとホームセンターに売っている合板のリアルガチ建築向けバージョンみたいなもんです。前にも言いましたが国産木材の活用は国としても推進していますので今後も確実に増えていきます。
私が見てきた建物は『パビリオン棟』という見た目重視の建物で、先述したラーニングセンターに隣接していました。
鉄骨+CLTで、木材は平行四辺形でカットされていて、鉄骨とボルト接合されていました。このあたりは岡山への移設を考慮して取り外しが容易に設計されているようです。
屋根は一応強化ガラスでした、パッと見気づきにくかったですけど。
B棟にカフェもあるのでフラッと寄ってみるのもいいかもしれません。
見学、撮影許可
見学:可能。
撮影:外観は可能。
ギャラリー
建物概要
CLT Park Harumi, Pavilion (CLTパーク晴海 パビリオン棟).
Designed : Kengo Kuma and Associates (デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所).
Architect : Mitsubishi Estate (設計:三菱地所設計).
Contractor : Mitsubishi Jisho Home (施工:三菱地所ホーム).
Completed : November 2019 (竣工:2019年11月).
Structured : CLT (構造:CLT造、鉄骨造).
Use : Pavilion (用途:展示施設).
Height : 59 ft (高さ:18m).
Floor : 2 (階数:地上2階).
Floor area : 6,473 sq.ft. (延床面積::601.38㎡).
Building are a : sq.ft. (建築面積:㎡).
Site area : sq.ft. (敷地面積:㎡).
Location : 3-2-15 Harumi, Chuo Ward, Tokyo, Japan (所在地:日本国東京都中央区晴海3-2-15).
Owner : Mitsubishi Estate (建築主:三菱地所株式会社).
Costs* : million USD (総工費:約億円). *USD/JPY=100.00
Awards : –
施設情報 (Admission)
【営業時間】10:00 – 20:00 (最終入館は19:30まで) (Opening hours)
【休館日】12月31日~1月3日 (Closing day : none)
【入場料】0円 (Admission)
アクセス (Access)
都営大江戸線:勝どき駅から徒歩5分。
詳細は公式サイトをご参照。
使用機材
ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE
現像:Adobe Photoshop Lightroom