【CG】高輪新駅みたいな旅客駅MODを作ってCities: Skylinesに置きたい (2)【Blender】
さて制作過程の終盤をこれから紹介します。Cities: Skylinesにインポートして、ミスがあればBlenderで修正して、を繰り返します。
ありがたいことに公開2日で250登録(Subscribed)していただいているようで、嬉しいです。多いのか普通なのか?
5日目でユニークアクセスも1,000突破していてペースは悪くない感じがします。
ディテール調整
かなり細かい部分ではありますが、有ると無いとで完成度の印象が変わる箇所を作っていきます。
該当するのは屋根で、1枚ペラだと地味すぎるのでもう1回画像を観察しなおして付け足します。2枚構成にして、ジョイントを追加。屋根付帯(カバー)も追加。
2枚の屋根の端ですが、間にジョイントする構造体がありますので作成。本来は円柱のようですがここにポリゴン数を費やしたくないのでCubeでスムージング有りにしました。
CitiesにはFPSモード(主観で移動できるモード。)ができるプラグインがあり、私もよく利用しているので、内部が見られることを意識します。
木製のフェンスみたいなものを置いたり。
背面がはっきり言って手抜きなのでサイズ感など考慮して、全体としてそれっぽい建築になるようにしていきます。具体的にはガラス面の追加配置、駅舎本体側面の制作、本体と両脇似できた隙間を通路であるかのように調整。メッシュのUVマップの再チェック。
FBXエクスポート
あとは全メッシュを1つに合成して、回転、拡大縮小を確定して、原点を設定して、FBX出力です。
Cities: Skylinesにインポート
いよいよCities: Skylinesへ取り込みます。ここからが手間ですインポートすると色々と問題点が一気に目に見えて噴出しますので、BlenderとCitiesを行ったり来たりのイテレーション作業となります。でもここで全部決まるから、頑張りましょう。
[ツール]→[アセットエディタ]→[新規]を選択。
旅客駅(Passenger station)をベースとします。
問題:サイズオーバー
インポートした直後に問題発生。Citiesの建物の最大サイズ16グリッドなんですね。つまり8mx16grid=128mの建物が上限だということです。
高輪駅は148mなので20メートルもオーバー。主に両翼がはみ出しているだけなので、翼を断念するのも手ですが、それはやめて、全体を縮小しましょう。いっそのこと15グリッド(=120m)にします。
Blenderに戻ります。以下の手順でやります。
1.[寸法]でX=128と入力。すると[拡大縮小]が0.8108と表示されます。
2.一方でY、Z軸方向が歪みますので、[拡大縮小]のXとYにも0.8108と入力します。
これでスケール修正は終わり。もう1回Citiesに再インポートします。
問題:ホームがない
またしても基本的なミスをしました。ホームがない! ということで砂利のテクスチャを細かくしてホーム2本を作成。ついでに向かい側ホームに向かうための歩道橋も作りました。突貫工事!
更に面倒なのが、ホームの幅がこれでいいのか分からない点です。一旦登録を済ませ、実際にCities上で配置して、市民に利用してもらう必要があります。うわあ。
案の定だめでした、ホームが細い。人が浮いています。
これについてはトライアンドエラーの方が結果的に早いです。ちなみにホームが線路に食い込んでいるくらいが適切サイズです。電線みたいなやつの柱に触れるくらいがベストみたい。
数値で言うと以下が正解みたいです。
線路本体:8m。
ホーム幅:6m。
問題:ガラスから市民が透けて登場
ああだいたい終わった。と思ったのですが、ホームに向かう客がガラスからいきなりすり抜けて登場。気持ち悪いので穴を開けて、改札でも作ってあげます。
Blenderに戻り、ガラス1枚に穴を空けます。ブーリアンでよいかと。
これだけだと見た目が微妙なので、キューブを変形して、グレーのマテリアルにして、10個ほど並べて改札っぽくしました。
問題:屋根のディフューズ輝度が高すぎる?
これで最後かな。屋根がギラギラして煩い。ちょっと透けてる風にせっかく作ったのに真っ白とは何事でしょうか。
やはりRGB=255,255,255はやっぱだめでした。ということで255×80%に落とします。無駄にPBRチックな知識が必要なのか。
これでOK。うっすらと模様が見えるくらいになった。OK。
完成
これで見た目も満足行き、市民も違和感なく利用してくれています。
FBXモデル公開しています
FBXモデルも公開していますので良ければ持っていってください。4000trisくらいです。内部は何もやっていませんのでご注意を。
Steam WorkshopにMODを公開しています。
Steam Workshopで公開していますのでぜひご利用ください。