【建築探訪】東急池上線戸越銀座駅/アトリエユニゾン
あけましておめでとうございます。今年は地元:福島に帰っても暖かかったのでブルブル震えながら寝ることもなく快適でした。一方でスキー場は大変だと思いますけれども。
超久しぶりの都内の建物におじゃま。一発目は木が印象的な駅舎です。東急池上線の戸越銀座駅。
行こうとすればいつでも行けるのですが、夕方を撮りたかったので割とすぐ暗くなる冬場を待って先日おじゃましてきました。
既存の屋根の上に木をあてた、結構面白い改修プロジェクト。戸越銀座駅の開業は1927年だそうで、90年近く経ち老朽化も激しかったので、小さな改良でかなりきれいになり伝統的で今っぽい雰囲気に変わったと思います。でも7億って高いような? 一度Google+のイベント:フォトウォークで行ったことがありましたが、写真は撮っていませんけどかなり古い記憶はあります。
素材はスギ・ヒノキの集成材パネルと、鉄骨フレームのハイブリッドだそうです。ちなみにこのような壁と屋根とがひとまとめになっている造り方を『シザーストラスアーチ工法』というそうです。
建物自体は2016年なので4年前となりますが、知ったのは割と最近です。一時期、私のPinterestにはこの建物が大量に流れていて気になったことがきっかけ。設計はアトリエユニゾンさんで、代表者は鈴木靖氏、元々大建設計さんに所属されていたようです[鈴木靖 プロフィール – Eight]。
ちなみにネタバラシしてしまうと、同じ池上線旗の台駅も同じコンセプトで既に竣工済だったりします。もちろん設計は同じ。後日紹介します。
建物
シンプルながらジグザグに入り組む木材の組み方が印象的。
ホームには落ち着きとぬくもりを感じずに入られません。
屋根は迫ってくるようにも見えますが実際見ると開放感すら漂います。
屋根のパタパタの部分です。カギをつけてはめ込んであるのがわかります。
ロゴマークも導入したみたいです。氏デザインさんが手掛けたとのことで、2017年日本サインデザイン優秀賞を受賞しています。
重機が入れない立地ということもあり、人力で運搬し着工したというのですから大変だったでしょう。
人力による建方
Photo from 東急池上線戸越銀座駅 – 木材活用コンクール
見学、撮影許可
見学:入場料を払う。
撮影:可能。フラッシュ不可。
ギャラリー
建物概要
Togoshiginza Station (東急池上線戸越銀座駅).
Architect : Atelier Unison (設計:アトリエユニゾン).
Constractor : Tokyu Construction (施工:東急建設).
Completed : December 2016 (竣工:2016年12月).
Structured : Timber (構造:木造、一部鉄骨造).
Use : Station (用途:駅舎).
Height : 20 ft (高さ:6.34m).
Floor : 1 (階数:地上1階).
Floor area : 1,247 sq.ft. (延床面積:115.9㎡).
Building area : sq.ft. (建築面積:㎡).
Site area : 15,679 sq.ft. (敷地面積:1456.71㎡).
Location : 2-16-1 Hiratsuka, Shinagawa Ward, Tokyo, Japan (所在地:日本国東京都品川区平塚2-16-1).
Owner : (発注者:東京急行電鉄株式会社).
Costs* : 7 million USD (総工費:約7億円). *USD/JPY=100.00
Awarded (受賞歴) :
土木学会デザイン賞 (2018)
グッドデザイン賞 (2017)
日本サインデザイン優秀賞 (2017)
施設情報 (Admission)
【営業時間】運行中であれば (Opening hours)
【休館日】年中無休 (Closing day : Sunday)
【入場料】130円 (Admission fee)
アクセス (Access)
東急池上線に乗って、駅に行く!
使用機材
ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE
現像:Adobe Photoshop Lightroom