【建築探訪】すみだ北斎美術館/妹島和世建築設計事務所

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 ここはぜひ桜の季節に来ていただきたいものです。桜の時期に撮るためだけに造られたといってもいいくらいです。同化している緑町公園には立派な桜が10本くらい植えられていますから美しい桜と異質な存在感の美術館の外観との組み合わせがこれまた良い。
 
 たまにこの公園には行くのですが、昔はなんでもなかったのに開館後は常に人、人、人。妹島×美術館マジックがここでも発揮されています。こんな小さな公園が、外国人だらけになると誰が予想したことか。「まあ両国国技館→江戸東京博物館→すみだ北斎美術館ってのがひとつの観光ルートなんだろう?」と言われればそうだと思います。

 北斎という方は意外と何でも屋さんというか、面白いというか。今まで知らなかった葛飾北斎に出会えますよ。 

建物

 建物自体はドカンと1つのアルミパネルに覆われた建物ですが、内部は緩やかに分割されているかのような構成になっていて美術館としても都合の良い作りになっています。このあたりのコンセプトはいぜん紹介したなかまちテラスと同様でしょう。この仕切りのあいまいさがいいですね。
The facade, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)

 1階エントランスおよび通路の設計もなかまちテラスと同じ。全方位から出入+通り抜けが可能です。
Entrance space, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)

Side view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館).

 アルミパネルは鏡面加工されているので空の色がよく乗ってきます。天気のいい日は青色となり、見上げると空と自然に調和する不思議さが面白いです。
Exterior view, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)

 ただひとつ難点は、撮影。ホワイトバランスをオートで撮影すると色温度が変なことになります。建物の青と、地面付近の黄色成分がカメラのセンサーにとっては刺激的すぎのようで、現像が大変…
Details of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)

噂のハコモノ

 墨田区や周辺の方は結構話題になっていましたが(下部の建築情報の総工費にも載せていますが)、結局この建物は30億円以上かかりました。元々施工費は11億円ちょっとだった見積もりのはずが、18億円かかると判明し施工業者が次々辞退。しかも毎年5億円以上の赤字が出ると試算が出ていて、そこまでして作る理由は何なのか? と相当揉めた末の完成です。
 入場者数は開館5か月で20万人、10か月で30万人を突破しています。数字上は悪くないようですが、年間目標(損益分岐点ベース)は36万人なので際どいところです。
 ちょっと驚いたのは入場料です。たった400円。区営だとしても安すぎでは? このサイトは噂の東京マガジンみたいな場所ではないのでこれ以上の内容は他のサイトにお任せしますが、展示数も多いのだから800~1,000円でも全然いいと思います。言い方悪いですが美術館なんて行く人は400円だろうが800円だろうが1,200円だろうが行く気があれば行きます。(私なんかは1,000円で入れれば良いほうだと思ってるし。)そうすりゃ目標来場者数は14万人だったのに。まあ公職者に足し算引き算は無理ですからこれ以上の議論は不要でしょう。しばらくは墨田区に住むのはちょっと考えてしまいますね。

アクセス

 両国駅から徒歩圏内です。できればJRよりも都営地下鉄大江戸線のほうが良いです。地下鉄ならば3分くらい、JRだと10分近くかかるでしょう。

Pritzer Prize architect, Kazuyo Sejima’s latest work.
It building and the park was completed. So I visited to there soon. :) All metal panel facade reflecting environment.


ギャラリー

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  • Details of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
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  • Children climbing jungle gym and The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Details of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
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  • Exterior view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
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  • Details of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Full view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • The facade, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • The facade, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Bicycle parking area, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Quadrangular pyramid cone, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Entrance space, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Entrance space, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Exterior view, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • The facade, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • The facade, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館)
  • Coming soon, The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館).
  • Side view of The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館).


建物概要

The Sumida Hokusai Museum (すみだ北斎美術館).
Architect : Kazuyo Sejima (設計:妹島和世建築設計事務所).
Contractor : Obayashi Corporation (施工:大林組、東武谷内田建設JV).
Completed : April 2016 (竣工:2016年4月).
Structured : Reinforced Concrete (構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造).
Costs : $34 million (総工費:約34億円).
Use : Art museum (用途:美術館).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 4 (階数:地上4階、地下1階).
Floor area : 13,505 sq.ft. (延床面積:1,254.7㎡).
Site area : 35,809 sq.ft. (敷地面積:3,326.8㎡).
Location : 2-7 Kamezawa, Sumida Ward, Tokyo, Japan(所在地:日本国東京都墨田区亀沢2-7).


使用機材

Nikon D600
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

Adobe Photoshop
Adobe Photoshop Lightroom
   


参考サイト

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