【話題】建築ビジュアライゼーションにおけるレンダラー利用調査2023。やはりV-Ray強し
OAKさんのツイート経由で知りましたが、CGarchitectさんの方で毎年「建築ビジュアライゼーションで何のレンダラリングエンジンを使っているか」調査してくれているようで、今年の結果が2023年8月2日にリリースされていました。
2023 Architectural Visualization Rendering Engine Survey Results – CGarchitect
cgarchitect による建築ビジュアリゼーション業界での使用レンダラー調査の結果が公開されています。#VRay #Chaos_Corona ほぼ変わらず。
合計 976 件の回答が寄せられ、合計市場規模を 150,000 人と想定した場合、結果の誤差範囲は +/- 4%、信頼水準は 95% との事#3dsMaxhttps://t.co/S6B3UMnLzw pic.twitter.com/o47ObGXlhr— 株式会社オーク (@oakcorp) August 2, 2023
疑問点
ちょっといろんな数字がよくわかっていないんですが、ご存じの方教えてください。
- データが累計すると100%を超えるのですが、どう読めばいいのでしょうか?
- 市場規模が150,000人がちょっとわからない
multiple answersとかseveral choiceとか(複数回答のこと。)はどこにも書いてないようだし。
中国だけでMAX使いなんて3、400万人くらいいるとかって話を聞いたことあるし(中国によく出張に行く技術者の知人からの口話ですけど。)、酷家楽(クージャールー)という中国最大の建築関連ポータルサイトがあるのですが、利用者が1,500万人いて、そのうち3DCG技術者として登録しているのがたったの1割くらいで、レンダリングとか仕上げのチームが1割いたとしても(かなり推測)、少なく見ても中国人だけで建築ビジュアライゼーションでレンダリング使っているのは300万人とかいるはずなのですけどね。
所感
まあいいか。さて見てみると、
- やっぱり今使っているエンジンとしては
V-Ray
がダントツで、追加で検討しているエンジンはUE5
がダントツという結果でした。やっぱりUE5は気にならないほうが、ね。 Lumion
とかUnity
はだいぶ落ち込んでいる様相です。画がどうも操りにくいってのは私もあると思う。Chaos Vantage
はV-RayのChaos Group社がリリースしたなんかUE5チックなアプリで、VRSCENE(V-Ray用シーンデータ)で開けるからV-Ray既存ユーザーにはまあ嬉しいかもしれません。
UE5のPreviewリリースのちょっと前だったでしょうか。Vantageの前身である「Lavina」のときに私はいじったことがあるんですが、まじで全員UE5に乗り換えるのでは・・・(Chaos終了じゃないのか?)って震えましたが、これまでのV-Ray資産とか考えると企業レベルで言えばそんな簡単に乗り換えられないものですね。
やっぱりUE5に移行しようとなればまずはPBRマテリアルの変換やら操作の教育から色々とチューニング等が必要(つまり移行コストが相当にかかる)ですから、V-Rayの世界観が素直にリアルタイム編集できてしまうVantageはまあ魅力的です。Cycles
というのはBlenderのことになりますが、ジワジワ増えていますね。私は嬉しい。
参考サイト
・2023 Architectural Visualization Rendering Engine Survey Results – CGarchitect
・株式会社OAK – twitter.com
・酷家楽