【UE4】無料コンテンツとテンプレートで作るメタバース美術館

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去年くらいからメタバースが本格的に話題になっていますね。我々も一昔前にそれっぽいことをやってはみたものの利用者がどうも伸びないのでお蔵入りになっていましたが、倉庫からまた持ってきて再検証をしたりと盛り上がっています。
ところでこれから新規にメタバースができるアプリを作ろうかなあと考えている方や、試してみたい方も多いのではないかと思いますが、UE4でも割と簡単に作れてしまいますのでやってみましょう。
今回は無料コンテンツとテンプレートをミックスして、LAN内の方であれば参加できる「メタバース美術館」なるものを30分ほどで作ってみましょう。

動画版

●タイムライン Timeline
0:00 開始
1:00 新規プロジェクト作成とテンプレート使用
1:46 Unreal Engine Marketplaceで『Art, Fashion, Automotive』購入し、プロジェクト作成
2:45 美術館アセット一式をマイグレーション
3:27 美術館をマルチプレイヤー環境としてセットする
4:17 マルチプレイヤーで美術館に入るためのブループリント編集
6:21 美術館アセットを適切な位置に移動
7:23 エディタPlayでマルチプレイヤーを確認する方法
8:35 パッケージ化をして、実機の複数PCどうしでマルチプレイヤー参加させてみる
9:01 実機デモ
10:28 発展編:自分の写真に差し替えて写真展会場を作ってみよう。
10:44 応用編:アバターを変更する。グレイマンに変えたい場合の方法。
12:17 実験編:UE5のLumen環境でマルチプレイヤーアプリを動かしてみると
10:28 発展編:自分の3Dデータ作品を配置して模型展会場を作ってみよう。
13:04 おわりに~美術展は大盛況の図~
14:50 終了

やり方

まずはUE4エディタを起動し、新規プロジェクトを作成します、
テンプレートは「Collab Viewer」を選択してください
プロジェクト名は「MetaverseDemo1」とでもしておきます
起動しました
皆さんご存知のことではありますが、このCollab Viewer自体が
同一ネットワークのマルチプレイヤーゲームとして作られています
じゃあこのプロジェクトに美術館のアセットを乗っければいいじゃないか
ってことになります
美術館のアセットなんかあるの? と思っていると、
永続無料コンテンツにあるんですね
2021年11月4日に公開された
「Art,Fashion, Automotive Galleries …」
というコンテンツがあるのでプロジェクトに取り込みましょう
プロジェクトの作成しかできませんので、一旦Artプロジェクトを作成します
「Art, Fashion, …」プロジェクトを開きました
今開かれているレベルがArtなので、レベルまるごとマイグレーションします
「ArtGallery」レベルを右クリック→アセットアクション→マイグレーションします
MetaverseDemo1/Contentにマイグレーションを実行
マイグレーションが完了しました。
「Art, Fashion, …」プロジェクトはお役御免です
こちらのパーシスタントレベルの子レベルにArtGalleryレベルを追加します
プロジェクト設定を見るとわかりますが、こちらのゲームはLoginLevelが開始点です
ログイン後に建物があるSampleLevelレベルに遷移させているようなので
SampleLevelではなくて、ArtGalleryレベルに遷移するように置き換えてやります
NEXTボタンを押した後にレベル遷移しているのでしょうから
OnClicked Next_Btnあたりを見ていきます
見ていくと、ありました
OpenLevelのBPがありましたので
ArtGalleryレベルに遷移させるようにしましょう
ちょっとPlayしてみる
なんか変
Spawnされる座標が原点だからみたいです
ってことで、美術館全体を原点に移動しましょうか
移動時の丸めを5000とかにして、全部選択して移動してしまいます
もういっちょPlay
今度は大丈夫みたいですね
ここいらでマルチプレイヤーの確認をしてみましょう
やりかたですが、
プレイヤー数を2以上にして、
ネットモードを「Play as listen server」にしてからPlayします
Listenサーバー方式なので、1人目はHostでログインします
2人目以降はJOINでログインします
うまく行けばこんな感じにホストが表示されますので、
クリックして参加します
もし表示されないときは直接IPアドレスを指定して探すことも可能です
美術館の中に3人が参加することが出来ました
それでは実際に別々のPCからアクセスしてみましょう
普通にパッケージ化します
それではいきます
事前に複数のPCは同一ネットワークに参加しておきます
うん、うまくいきました
オンプレ環境でまずは動いてくれれば十分
という方であればこれでいけてしまうということです
すごいですね、UE4
ちなみにノートPCの動作がカクカクですが、スペック不足だからです
発展編、みたいなことをやってみましょう
ArtGalleryに展示してある写真を自分の写真に置き換えて
写真展みたいなことをやってみましょう
ちなみにキャラクターを変えたい場合はCharacterを差し替えればOK
例えばグレイマンに変えたいのであれば、
BP__BasePawnのStaticMeshをグレイマンに変更すればよいです
アニメーションの設定をし忘れた
OKですね
色もちゃんと上塗りされるのでプレイヤーの識別性もそのままです
ちなみにUE5でLumenとかでもためしてみましたが、
高品質のままでマルチプレイヤーができたりするのが確認できます
ただしまだUE5はパッケージ化出来ませんからここまで
もうちょっと楽しんでみます
過去に作成したCities: Skylines向けのアセットMODをインポートして、
全マテリアルを木のマテリアルに置き換えると、
建築模型の展示会みたいなこともできそうです

完成

いかがでしたか
参考になった部分があれば幸いです
こちらは過去に紹介したNPCを用意して200人ほどSpawnした状態です
私のPCだと200人くらいまでであれば60FPSが出ています。余力ありますね
今日はここまで!

完成品プロジェクト

こちらでダウンロードできます。

参考サイト

Collab Viewer テンプレート – Unreal Engine 4 Documentation
Art, Fashion, Automotive Galleries and Showcases – Unreal Engine Marketplace

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