【建築探訪】サイエンスヒルズこまつ/元倉眞琴|スタジオ建築計画、UAO
石川県は小松市。ここは世界トップクラスの建設機械(油圧ショベルやブルドーザーなど。)の企業であるコマツさんの本社がある都市ですね、本社が小松駅前に広大な敷地を有しているのですが、その隣地に科学館「サイエンスヒルズこまつ」があるのです。施設自体は小中学生向けでしたが、建築業界としては屋上庭園のユニークさが当時話題になったと思います。思いますと言うか第56回BCS賞を受賞しているので国内でも栄誉ある賞を手にしています。
駅から北に徒歩2分ほどなので公共交通機関でも行きやすいのが嬉しい。
科学とものづくりの精神を継承するための交流拠点として市が建設しています。ものづくりを主軸として発展してきたこの街に「ものづくり精神を継承すること」と「この地で醸成される科学への興味を育むこと」を目的として建てられた施設です。
小松駅前は絶賛再開発中で重機だらけでした。駅前再開発というととりあえず駅前広場と周囲に商業施設やオフィスビルで囲うようなプランが多くなってしまう気がしますけど、まずはドーンと自然豊かな文化施設を作ってしまうのは面白いと思いました。
建物
設計はスタジオ建築計画。建物規模の割に広大な敷地だったこともあり、まず建設地に大きな公園を作ることを考えたそうです。
地面から起伏して大きくうねる波々は、奥手に見える白山連峰と呼応するようにデザインされています。
周囲の地面と連続する緩やかな起伏をもった屋上緑地が設けられ、再開発された駅前に印象的な風景を形作っていますよね。
ラッキーなことに晴日におじゃましましたが、非常に壮大な雰囲気を拝めました。
起伏する曲面の下部に展示スペースなどがあります。他にも市民が気軽に開催・利用できるイベントホールやインキュベーションセンターがあって、日常使いがしやすい雰囲気になっています。
私がおじゃましたときも平日でしたが小さなイベントが催されていて、親子での来館が目立ちました。
屋上庭園はほぼすべて歩くことが出来ました、無料です。ご自由にどうぞの場所。計算されていると思いますがいろんな起伏が工作しているので、位置、角度を変えると違う風景が見えてきて飽きません。
見学、撮影許可
見学:○ 外観は無料。内観は入場料を払う。
撮影:○ 外観、内観ともに可。
ギャラリー
建物概要
Science Hills Komatsu (サイエンスヒルズこまつ).
Architect : Makoto Motokura | Studio Kenchiku Keikaku, UAO (設計:元倉眞琴|スタジオ建築計画、UAO).
Constractor : Kumagayagumi (施工:熊谷組・加越建設JV).
Completed : 31 October 2013 (竣工:2013年10月31日).
Structured : Reinforced Concrete (構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造).
Use : Science museum (用途:科学館).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 3 (階数:地上3階).
Site area : 155,310 sq.ft. (敷地面積:14,428.84㎡).
Building area : 66,232 sq.ft. (建築面積:6,153.21㎡).
Floor area : 65,261 sq.ft. (延床面積:6,063.03㎡).
Location : 2 Komatsunomori, Komatsu City, Ishikawa, Japan (所在地:日本国石川県小松市こまつの杜2).
Owner : Komatsu City (発注者:小松市).
Costs* : million USD (総工費:約億円). *USD/JPY=100.00
Awarded :
BCS賞 (2015)
施設情報 (Admission)
【営業時間】9:30 – 17:00 (入場は16:30迄) (Opening hours)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日。GW、夏休みは開館)、年末年始 (Closing day)
【入場料】500円 (Admission fee)
アクセス (Access)
詳細は公式サイトをご参照。
COVID-19 新型コロナウイルス感染症関連情報 (2021/11/22現在)
情報なし。
使用機材
ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
レンズ:TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE
現像:Adobe Photoshop Lightroom