【UE5】本物のカメラのブレ方をCamera Shakeに適用したい

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UE4、UE5カメラがブレてくれる便利な機能「Camera Shake」ですが、初期設定のままでもまあまあそれなりにブレブレになってくれるんですが、撮影もやっている身としてはどうせならもうちょっと真剣に値を設定してみたいなと思うことが多々ありまして。「撮影時にはどこで・何が・どのくらいブレているんだろう?」って思ったりしてしまうものです。

ということで完璧ではないですがそれなりに実体験をもとに考えた数値をCamera Shakeに設定していってみましょう。

Camera Shakeでできること

まずカメラシェイクでは以下の6パラメータといくつかが設定できます。
まあ主に次の6つになりますね。FOVのブレも設定できるのですが、焦点距離がブレるとかそんなポンコツカメラは現実にすら存在しないとして今回の対象から除外します。レンズを修理に出してください。
  移動のブレ:X、Y、Z
  回転のブレ:X、Y、Z

ブレの要素

まずブレっていうのは一体何が起こっているんでしょうね。
ここ10年くらいで一眼レフカメラのボディには「5軸カメラ補正機能を搭載!」って触れ込みが各メーカーから出ていて今では普通の機能みたいになってきましたがとんでもない優秀な機能です。
ところでこの機能のチラシをみると、良いヒントが書いてあります。
  ・シフトX(左右)、Y(上下)
  ・Roll、Pitch、Yaw(各回転軸)
こう書いてあるわけです。ってことは前後にはブレないんだなということが伺えます。確かに私も撮影で前後ブレなんてあったかな・・・って感じがしますし。仮に風景や建物のの撮影で前後ブレをしていのだとしてもそれはきっと写真としてはブレてない結果になるはずです。撮影位置が1cm前にズレたってピントがズレるわけでもないですし。

ということで、Camera ShakeもTransformのYはほぼゼロにしても構わないとします。

2つのブレ方

さて考えていくうちに「撮影機材によってブレ方が変わるのではないか」と思えてきました。それは「一眼レフでガッチリ構えて録っているとき」と「スマホで気軽に録っているとき」です。
まあ状況を全部挙げたらキリがないんですけど、
1つは一眼レフで構えて撮るときって、カメラ本体のアイピースを眼にくっつけて、両肘をグッと締めている状態になり、3点で支えられている状態になります。一眼を宙にブランブランとしているときはまた別ですよ。
このときって実際のところシフトブレってのはそんなに起こっていないのではないかと考えています。
例えば鳥を三脚も使わずに録画するとしたら、ガッチリホールドして鳥が飛んでいく姿を追いかけるみたいな。
このとき、カメラを移動はせず、回転はしますから、一眼レフでホールド出来ている状態であれば、ブレの殆どはおそらく人間の心臓あたりを回転軸とした回転の要素から成っているのかな、と思います。特にピッチとヨーです。ところで一眼で動画を録っていてロールってそんなにあるかな? って気がしませんか。ほとんど無いと思います。

ということで、一眼レフで構えて動画を録っている状況であれば、Camera Shakeは主にRotationのYとZでセットアップするのがいいのではないかって考えます。
ただし人間がカメラで物体を追うときに移動ブレがない人間は存在しないだろうと思いますのでTransformのXとZも少し与えてやるのが良さそうです。
  Transform X 少
  Transform Y ほぼゼロ 
  Transform Z 少 
  Rotation X ほぼゼロ
  Rotation Y 中
  Rotation Z 中

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