【CG】ネット写真展 SANAA風な展示部屋をBSPブラシで造ろう(UE4)

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 やんわりお気づきかとは思いますが愛して止まない建築家Ryue Nishizawa+Kazuyo Sejima/SANAA氏のデザインをインスピレーションソースとさせていただき、ネット写真展のギャラリーの新設を行いました。

 建築における部位(床・壁・天井・屋根)や配置(テーブル・額縁・照明器具)の部材というのは、一部のテイストに絞って建造するぶんには、ほぼBSPジオメトリのキューブとプレーンでどうにでもなります。
 前回の【CG】和風な展示会場を作ろう(UE4)のギャラリーの時と同様、いちいち3DS Maxなどで造ってはインポートするよりか手っ取り早いです。

 SANAAのデザインには曲線が多用されていますが、限定的に取り入れさせてもらうことで単純な曲線――BSPブラシの円柱――を追加で使用することで難易度も低く構築していけます。
 Rolex Learning Centerみたいに天井は曲面の穴でかつ床のレベルもばらんばらんなデザインは、やろうとすればUE4内でできますが非効率なのでやりませんし、諦めます。 
 必要に応じて清書みたいな部品が出てきたときだけ、UE4エクスポート→Blender→UE4インポートみたいなことはしていますが、ほぼ不要です。
 具体的にはスムージング、ベベル、曲面のUV調整、ランダム頂点とか・・・この程度の加工なら無料のBlenderで十二分です。


Phogo by Wikipedia


やってみよう

1.デザインする

 完成イメージはこれ。
 私はすぐど忘れするのでなにかあるとメモを取るようにしていますが、
   余談ですが、雑誌とかにある『YES/NOで簡単診断』フローチャート
   みたいなヤツがありますけど、あれをやると私は100%『若年性アルツハイマーの疑いあり』
   にたどり着くのでw 実際ボケてますし。まあ覚悟はできてる(^_^;)

 
 後々、ネットの建築系サイトで見て愕然としたのですが、これ、軽井沢の軽井沢千住博美術館とほぼまんまですね。この写真見ながらデザインしたよな!? と怖い顔して問い詰められても仕方がないくらい同じ。でもしょうがない、先生の作品がインスピレーションソースなのだから。自分なりのアレンジとか入れてもそんなの小細工にしか過ぎないわけで、どこかでこうなる運命。ちょっと嬉しい気持ちもあるけど。


Photo by 西武造園


2.使用パーツ毎に造る

 実際の現場でも使われますが、プレキャスト工法(工場でパーツを造り、現場で組み立てる)みたいな要領で部材を造っていきます。
 床は普通のパーツでよいでしょう。壁はガラスでよいでしょう。天井もしかり。

 で、問題は穴が開いているやつです。こいつだけ自分で造りましょう。最終的には楕円も円も混在しますから、ベースとして円のパーツを作ります。2×2×3mの物体にしました。


3.組み立てる

 UE4上で画面を4分割して思ったままにトライアンドエラーした方が絶対早い。まあ必ずしも完成イメージに合わせなくてもいいですしね。
 基本は設計図通りに基本パーツの床と、円のパーツを置いていきます。天井は床全体を複写して3mの位置に置きます。

 壁は全面ガラス。こいつはベースのキューブに対して、前後面だけガラスにして、左右・上下面はほぼ不透過の濃緑のマテリアルを乗せています。
 まあCGだからいいんですけど、これだと明らかに構造的にへんちくりんなのと、SANAAといえば華奢な柱!というイメージなので、Φ100mmの柱を配置しました。これも基本の円柱を使用しただけです。

 額縁もBSPブラシから造ったもの。前回の庭園のやつです。
 今度、BSPブラシで造った家具一覧を紹介したいなと思います。気づけば10個くらい造ってるわ。

 白砂利のテクスチャはEpic Zen GardenのPebbleです。最新版だと自作のParallax Occlusion Mappingを適用していますが、録画時点ではこれで我慢。


4.UE4内で解消できない問題はBlenderで調整

 今回は曲面ガラスだけ、BSPで作ってからBlenderでスムージングとUVの調整をしました。以下がビフォーアフターですが、見違えるように良くなりました。ベリグーだね。
 円のパーツもUVとライトマッピングは修正。ライトマップがガッチャガチャになって樹木の影が無残なことになっていましたので。
  



5.最終調整

 リフレクションとかライティングのディテールの部分の見直しなどを行います。
 ここまで開放的だとDirectional Lightのみで十分な採光が得られます。


完成

 いかがでしょうか。

 録画時はこんな作り方をしましたが、最新版はもう少し良くなっています。
 SANAAのお二人のデザインはCG的には優しい(複雑なマテリアルをそんなに組まなくて済むって意味で。)からいいですよね。

参考リンク

Rolex Learning Center – Wikipedia
軽井沢千住博美術館
施工事例のご紹介 軽井沢千住博美術館 – 西武造園
Epic Zen Garden – Unreal Engine Market Place
Parallax Occlusion Mapping – Unreal Engine Document

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