大阪は毛馬桜之宮公園の隣、2020年8月に美しい美術館ができていました。藤田美術館におじゃま。
藤田美術館自体は歴史も長く、藤田傳三郎氏が残した美術品を世に広めるべく1954年に開館。藤田氏は「国宝は一個人の私有物として秘蔵するべきではなく、広く世に公開しよろこびを分かち、その道の研究者のための資料として活用してほしい」との思いがあり誰もが身近に触れることができる美術館を守り続けてきた方々です。
藤田氏は大阪紡績会社、山陽鉄道会社などを設立した方です。

大阪市営の毛馬桜之宮公園ともつながっていて、私も15年前くらいに大阪にいたときにおじゃましたことがあったんですが、「あれここって塀があったような？」と思ったんですが、やはり塀を外してオープンにしたんですね。

建物

何も考えないで訪れたものですから、最初は「設計はSANAAかな？」と思ったりしました。21美の四角バージョンみたいな印象。
とてもスッキリしていて白＋ガラスはやはり美しさが際立ちます。

ロビーがまた最高で、入口の扉が年代物の蔵のドアを使用しています。時代と紡ぐ雰囲気がすごくでていて心が惹かれます。

和室で茶会が催されていて見学は不可能でしたが、ここも良い。

100年以上も美術品を守り続けてきた蔵も再利用しして改築し美術館の1展示室として生まれ変わるなど、歴史がつながっているなあと感じます。
このような大物が大切に守ってきた美術品だけあって展示物はすべて一級品ばかりで非常に美しかったです。

展示室はそれほど広さはありませんが、出口から外へでると美しい日本庭園があります。
また先に言ったように毛馬桜之宮公園とつながっているので庭がものすごい広く感じます。もちろんそのまま公園に行ってもよし。

最後にロビーに戻り、気になっていた抹茶と和菓子（お団子）のセットを嗜んで整う、と。500円です。
ここも現代的に再解釈されて美しい空間になっています。

見学、撮影許可

見学：○　建物に入る
撮影：△　外観は可能。内観はロビーのみ可能、展示エリアは不可
　　一眼レフ持参の場合はロッカーに入れることが必須。

ギャラリー

建物概要

Fujita Museum (藤田美術館).
Design : Taisei Design (デザイン：TAISEI DESIGN).
Architect : Taisei Design (設計：大成建設).
Constructor : Taisei Corporation (施工：大成建設).
Completed : August 2020 (竣工：2020年8月).
Structured : Reinforced Concrete (構造：鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造).
Use : Art museum (用途：美術館).
Height : ft (高さ：m).
Floor : 2 (階数：地上2階、地下1階).
Site area : 35,585 sq.ft. (敷地面積：3,305.98㎡).
Building area : 23,375 sq.ft. (建築面積：2,171.63㎡).
Floor area : 45,362 sq.ft. (延床面積：4,214.36㎡).
Location : 10-32 Amijimacho, Miyakojima-ku, Osaka City, Osaka, Japan (所在地：日本国大阪府大阪市都島区網島町10-32).
Owner : Fujita Museum (発注者：公益財団法人藤田美術館).
Costs* : million USD (総工費：約億円). *USD/JPY=100.00
Awarded (受賞歴) :
第10回みどりのまちづくり賞（大阪ランドスケープ賞）花博記念協会会長賞
おおさか環境にやさしい建築賞大阪市長賞 (2021)
第20回照明デザイン賞最優秀賞