【建築探訪】大阪府立近つ飛鳥博物館/安藤忠雄建築研究所
大阪の安藤建築といったら個人的にはこれが一番気になっていました。大阪府立近つ飛鳥博物館におじゃま。古墳時代の古墳とその当時の物品や文化を見学できる専門の博物館です。車じゃないとちょっと行きにくいのよね。
外観は全体的に古墳をイメージしていて、もちろん全体コンクリート造です。段状になっていて、その先には塔が建っています。訪れる人は皆引き込まれるように塔を目指して歩いていきます。当時の王朝のようで塔の前で崇拝したくなります。
実は等の周囲には蜷局状に階段が設置されててっぺんまで行けるようになっているのですが、進入禁止になっていました。残念。
上空から見ると斜めに打ち切られたような形が見えますが、ここが館内へのアプローチ。隙間から限定的に見える山がまた素敵。
なお地図で見ると南側に近つ飛鳥風土記の丘がありますが、建物奥(東側)から登れます。
内部の展示スペースは前方後円墳型
中に入って少し進むと左手に3層吹き抜けの巨大スペースが現れます。ここが前方後円墳を模した部屋になっていて、「これをじっくり見て回れるんだ!」とわくわくします。
外で見えていた塔の中身。空洞だったのです。そして頂上は窓となっていて光がたっぷり差し込んでいます。
ここもねー桜の時期にドローンで撮りたいんですよねー。絶対いいのが撮れる。たぶん付近に住宅地がないから国の許可エリアで確認すれば撮れるポイントがあるはずかなと。前景、背景が四季を通じて表情が変わるのでそれと一緒に撮りおさめておきたいところです。
『近つ飛鳥』ってなに?
真っ先に思ったのがこの点。「近つ飛鳥(ちかつあすか)」って何だっぺした?
これは、古事記に登場する言葉だそうで、大和の飛鳥が「遠つ飛鳥」と呼ばれたのに対して、アジアへの窓口となっていた南河内の地域一帯を指すのだそう。[引用] 具体的には今の「大阪府羽曳野市飛鳥」付近だそうです。
こう改めて社会の教科書で知ってるだけのものをじっくりと見学すると、当時の世の中もなかなか高度ですよね。化学がないくらいで、他は、今の基礎技術としてはそうは変わらないといいますか。しみじみと。まあ人間の中身というのは全然変わってないですね。
Too big ruins of concrete.
Through the concrete passage(photo on yesterday.), we’ll see several layered concrete walls.
Well-lighted stairwell space. :)
ギャラリー
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建物概要
Osaka Pref. Chikatsu-Asuka Museum (大阪府立近つ飛鳥博物館).
Architect : Tadao Ando (設計:安藤忠雄建築研究所).
Contractor : Konoikegumi Corporation (施工:鴻池組).
Completed : March 1994 (竣工:1994年3月).
Structured : Steel Reinforced Concrete (構造:SRC造).
Costs : $77 million (総工費:約77.03億円).
Use : Museum (用途:博物館).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 2 (階数:2階).
Floor area : 63,776 sq.ft. (延床面積:5,925㎡).
Site area : 213,297 sq.ft. (敷地面積:19,816㎡).
Location : (所在地:日本国大阪南河内郡河南町大字東山299).
使用機材
Nikon D600
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
Adobe Photoshop
Adobe Photoshop Lightroom
参考サイト
・大阪府立近つ飛鳥博物館及び大阪府立近つ飛鳥風土記の丘 指定管理者募集要項 – 大阪府
・大阪府立 近つ飛鳥博物館 – 鴻池組
・財政再建プログラム(案)資料(公の施設) – 大阪府
・古墳時代の展示が充実!『近つ飛鳥博物館』@大阪府河南町 – 奈良に住んでみました
・近つ飛鳥とは – 大阪府立近つ飛鳥博物館