【本】住宅関連のCG作品をつくるときに本当にお世話になった書籍

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気づけばほぼ建築(特に住宅)の3DCG分野に携わって早くも10年以上が経っていました。いまだに楽しいなと思えます。

特に3DCGの方は休日も勉強(という名の最高の遊び)に没頭してしまい。
リアルなものを作るにはリアルなスケール(正確な寸法)が欠かせないと気づき、建築・インテリア本はもともとよく読んでいましたが、住宅の施工本を読むことも多くなってきました。
これがまた難しい。

難しいというのは、日本建築って細かいルールみたいなものがやたら多いわりには寸法に幅を利かせているから、読み込むほど正解がわからなくなってくる点です。
「寸法は、最後は自分の美的感覚で決めなさい」って言われているんだ。と解釈していますけど。

ということで私的にものすごいお世話になった(今もお世話になっている)本をずらずら紹介してみます。

書籍

和のデザインハンドブック

見た目は手軽に読めるデザイン本のようですがとんでもない。超すごい施工図解本。
特に施工断面図のバリエーションが豊富で、それでいてあらゆる図に対して寸法が細かく記載されているので、この本を見ながらモデリングすれば正確な寸法の和室を一部屋まるまる作れてしまいます。
例えば床の間だと本床、蹴込、踏込の場合などの断面図が見開きでそれぞれ紹介されていて、微妙な施工の違いもわかりやすいです。
また別のページで床脇や障子戸のバリエーションのサンプルが紹介されていますが50~80種類と数に驚くばかり。こんな本は他にもう1つしか知りません。(そのほかの本というのは同じ出版社から出ている本です。)
また、標準木割表といって、和室は部屋の大きさによって部材の寸法が変わるのですが、それの目安も数値で掲載があります。柱、天井、違い棚や、矩計のほぼ全部品が載っています。
古本屋で見つけてなんとなく買っておいた本ですが、鰻屋は家事になったらタレを持って避難する」みたいな言葉があるけど私は「火事になったらこの本を持って逃げる」かも、っていうくらいいつもいつも開いています。
テキストはほぼ無し。
文 :★☆☆☆☆
量 :★★★★★
図解:★★★★★
寸法:★★★★★
美麗:★☆☆☆☆

Japanese

洋書。とにかく写真がすごくきれい。
興味ない人から言うと古民家の写真集なんてどれも似たりよったり・・・なんて思いがちかもしれませんが、理由がわかりませんがこの本の1枚1枚にすごく心が動いてしまったのです。感覚的な問題ですのでこの本がおすすめに入るべきなのかはちょっとわかりません。でも最高の一冊です。
別に部材のディテールにフォーカスしているとかそういうわけでもないのですが、写っている家具のレイアウトから部材の経年とか、光の当て方とか、参考になる部分が多いなと感じる。
なんか、感情が豊かになります。それって大切なことだと思います。
文 :★★☆☆☆
量 :★★★☆☆
図解:★☆☆☆☆
寸法:★☆☆☆☆
美麗:★★★★★

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