【建築探訪】湯っ歩の里/計画・環境建築

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地元からそこそこ近い那須塩原にある、ずっと地図にブックマークしていた憧れの施設、湯っ歩の里におじゃましてきました。
開業は2006年とけっこう昔ですし、温泉地であり温泉施設という湿度MAXで木をふんだんに使った建築にも関わらずすごく状態が良いのです。感覚的には3、4年前に作られたのかと思うくらいきれい。

2004年にに「“感じる温泉街”再生計画」として地域再生事業の認定を受けており塩原温泉の新しいシンボルとすべく、旅館が撤退した跡地に建設された施設で、日本最大級の直径60mの足湯だけの施設・・・って聞くと、申し訳ないですがズッコケ案件まっしぐらに思ってしまいましたが、こちらの施設は上手くいっているようで年間10万人超も来場する人気の足湯施設となっています。
2006年は塩原温泉郷が開湯1300年の節目となる年でもあり、温泉街復活のターニングポイントとなっているのではないでしょうか。

しかも入場料が200円ととんでもなく安い。行かない理由はない。

建物

外観は道の駅にあるかもしれない木造架構で、かわいらしさや親しみを感じさせつつもめちゃくちゃかっこいい。

中に入ると下駄箱があり、階段を降りて受付をするようになっています。天井の斜め格子のモロ見えで、矢切の窓からの光が差し込みなんとも神々しい雰囲気を作り出しています。
肉眼で見てもここが最高にかっこいいです。

このあたりは塩原の豊かな自然に入ったときの森林体験を建築に投影したものだそうで、繊細な部材群が枝葉を張る木々を連想させているのだそう。可憐です。

中に入ると2手2分かれます。左が熱い湯、右がぬるい湯。つまり右が初心者コースだということです。
私は迷わず右に行きました。

地面は一部石が埋め込まれていて足つぼを楽しむことが出来ます。
見た目はアメトーークの芸人体当たりシミュレーションに出てくる足つぼの優しい版みたいな感じですが、凝り性な私にはかなり効きました。痛い。

施設全体として自然換気がすごく上手く機能しているのか、全然湿気っぽくなくてかなり快適に過ごせました。9月ですから蒸し風呂レベルに熱いんじゃないかと思っていたのですが全然そんなことなく涼しいのです。

真ん中は鏡池となっていて、噴水が一定間隔でシュワーとなるらしいですが、この日は調整中でした。惜しい。

改めて外に出ると回遊式の庭園にもなっていて、地域でも見られる梅、椿、つつじなどが植えられています。

向かい側に飲める温泉があります。熱いので注意してね。

見学、撮影許可

見学:○ 外観:無料で可能。内部:入場料を払う。
撮影:○ 外観、内観ともに可能。

ギャラリー

  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Exterior view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • Indoor view of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)
  • The facade of Yuppo-no-sato (湯っ歩の里)

建物概要

Yuppo-no-sato (湯っ歩の里).
Designed : Tokai University (デザイン:東海大学).
Architect : Keikaku Inc. (設計:計画・環境建築).
Constructor : Yorozu Kensetsu (施工:万・君島・扇屋JV).
Completed : 30 June 2006 (竣工:2006年6月30日).
Structured : Timber (構造:木造).
Use : Hot spring (用途:温泉).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 2 (階数:地上2階).
Site area : 63,922 sq.ft. (敷地面積:5,938.60㎡).
Building area : 8,614 sq.ft. (建築面積:800.30㎡).
Floor area : 9,258 sq.ft. (延床面積:860.12㎡).
Location : 602-1 Shiobara, Nasushiobara City, Tochigi, Japan (所在地:日本国栃木県那須塩原市塩原602-1).
Owner : Nasushiobara City (発注者:那須塩原市).
Costs* : 5.29 million USD (総工費:約5.29億円). *USD/JPY=100.00
Awarded :
日本グッドデザイン賞 (2007)

施設情報 (Admission)

【営業時間】10:00 – 17:00 受付は16:30迄 (Opening hours)
【休館日】月曜休館。祝日は開館、翌日休館、夏期・冬期休館あり (Closing day)
【入場料】200円 (Admission fee)

アクセス (Access)

JR西那須野駅からバスで行く方法を紹介します。
●バス
【経路】JRバス関東 塩原温泉バスターミナル行 西那須野→塩原畑下 –下車→ 徒歩2分
【時間】39分+2分
【運賃】940円
【駐車場】○ 有り。10台くらい。 (vehicle parking)
【駐輪場】△ 停めるスペースはある。 (bicycle parking)
  詳細は公式サイトをご参照。

COVID-19 新型コロナウイルス感染症関連情報 (2022/11/7現在)

アルコール消毒。マスクの着用。
  詳細は公式サイトをご参照。

使用機材

ボディ:SONY α7Ⅱ
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
レンズ:TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)
マウントアダプター:RAYQUAL NF-SαE

現像:Adobe Photoshop Lightroom

     

参考サイト

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