【話題】2022年のプリツカー賞はブルキナファソのフランシス・ケレ氏

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2022年3月16日に今年のプリツカー賞 (Pritzker Architecture Prize)が発表されています。今年の受賞者はブルキナファソのディエベド・フランシス・ケレ(b. Diébédo Francis Kéré)氏でした。1965年生まれの56歳。

1985年(20歳)のときに奨学金でドイツのベルリンに行き、昼間は屋根や家具の作り方を学び、夜間は授業に出席していたとのことで、1995年(30歳)にベルリン工科大学(TechnischeUniversitätBerlin)に通うための奨学金を手にし、2004年(39歳)に建築の学位を取得して卒業。
故郷を思う心は強く自分が母国に尽くせることは何かと検討をしてSchulbausteinefürGandoe.V.という財団を設立(1998年にKéréFoundatione.V.に改名。)。快適な教室を子供達に提供するための施策を提唱。
2001年、処女作のガンド小学校(Gando Primary School)をブルキナファソのガンドに建設しています。構想から完成までには地元の人々が関わっており、ケレ氏の独創的な発想による素材の使い方と現代的な技術を駆使し建物のほぼすべての部分を手作業で作り上げたとのこと。
ガンド小学校で成功を収めたケレ氏は2004年、アーガーハーン建築賞(Aga Khan Award for Architecture: AKAA)を受賞。2005年にはベルリンで自身の建築スタイルを確立するきっかけとなる。ブルキナファソだけでなくケニア、モザンビーク、ウガンダ全域にも展開し、ケレ氏がアフリカにて手掛けた数々作品は子供たちに教育を提供し、医療施設なども設計し提供することで飛躍的な貢献をもたらしています。

ケレ氏は地元ガンドに戻る度に明確なアイデア、技術と知識、環境への配慮をしつつ美観的にも価値のある作品を提供しつづけています。献身的な人類への奉仕は大きく讃えられるべきでありますし、それに値しますね。

参考サイト

Pritzker Architecture Prize
Aga Khan Award for Architecture
Technische Universität Berlin

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