【Unity】メタバースプラットフォームclusterに美術館をアップロードしよう

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Twitterのタイムラインの3割くらいがもはやメタバース関連になってきており、相当な盛り上がりなんだな、と強く感じる今日このごろです。

メタバースプラットフォームも乱立して競争が過熱しているようで、試しにどこかのサービスにアップしてみようかなと思います。
今回はclusterにしてみました。clusterでのワールドの開発環境はUnityだそうで、敷居も低そうなのでトライしてみることにしました。

ワールドに配置する建物は新しく作りません。5年ほど前に作っていた『Web美術館』の一部屋を転用します。
実は建築グラビアの初期の頃に建築探訪の回とセットでWeb美術館に写真を展示して、バーチャル美術館というコンテンツをUE4とかThree.jsで自前で構築していました。更新するときは写真だけ入れ替えればいいので、メンテも割と楽で長く使っていたのです。
ただ、この建物を作ったのがUE4上のBSPブラシだけで当時この美術館を作っていたんですよ。

ということで、

  1. UE4から3D図形をエクスポート
  2. Blenderで成型・最適化をしてFBX出力
  3. Unityにインポートして、Clusterに公開

という手順で本日は参りましょう。

ちなみに2022年4月1日日時点で2つ公開しています。

日本の建築写真展0327 (Japan Gallery)
日本の建築写真展0331~21美~ (Kanazawa Gallery)
 

動画版

やり方

まずはUE4のWeb美術館プロジェクトを開きます
配置済みのStaticメッシュアクターを全部選択して、右クリックメニューの[アクタをスタティックメッシュに変換]を選択します
これでアセット化されます。コンテンツブラウザを見ましょう
次にコンテンツブラウザで右クリックメニューを開き、
[アセットアクション]→[エクスポート]を選択
[Level Of Detail]と[Collision]はOFFでいいと思います
これでFBX形式でエクスポートができました。形状だけです
かなりカットしましたが、BlenderでFBX形式をインポートして、ある程度整えました
今回はBlender側でベイクとか全部済ませておきました
それではFBX形式でエクスポートしましょう
Blenderでの作業はおしまい
さていよいよClusterに向けて構築します
ドキュメントは丁寧に説明してくれているのでほとんど困ることはなさそう

さて設定していきましょう…
と言う予定でしたが、
Clusterが用意してくれているテンプレートから開始したほうが間違いもなく、
とても楽ちんなので、テンプレートから開始しましょう
「テンプレートワールドダウンロードリンク」をクリックしてダウンロードします
ZIPを解凍して、UnityHubからプロジェクトを取り込み、Unity Editorを起動します
先程のページに書かれていたパッケージマネージャーからSDK類のインストールもすでに済んでいるので
歩き回れるだけでいいのであれば、
  ①Sceneを作成して
  ②必要なアセットを配置して、
  ③アップロード
をUnity Editor上でやれば完了です
ちょっと寄り道。サンプルシーンを見てみましょうか
おおー
けっこうちゃんと作り込まれたアトラクションが提供されていますね
美術館とかギャラリーだとどうしてもエンタメ要素が削がれがちですから
なんかふざけたいときにいろいろとサンプルからPreFabを持ってくるのがよいでしょう
じゃあ美術館を作りましょう
新たにフォルダを作りますか。「Gallery1」としました
更にフォルダを作り、シーンを作成。「Gallery1Scene」としました
ひとまずチュートリアル動画の通りに従ってみます
Planeを置いて
Colliderはついていますね。OK
スタート地点の「スポーンポイント」と終了領域の「デスポーンポイント」の2つが必要とのことです
AddComponentで「Spawn Point」を探して適用します
DespawnPointもやります。AddComponentで「デスポーン Height」を探して適用します
これでコンテンツとしては最低限用意できました
ちゃんと歩けています。デスポーンHeightに触れるとSpawn Pointに戻されることも確認
なおSpawn Pointの向きですが、オブジェクトのLocalでプラスZ軸方向がまえ方向になります
SpawnPointを回転して、プラスZ軸方向にカプセルを置いて確認してみます
PlayするとプラスZの向きになりましたね
さてBlenderでエクスポートしたモデルをインポートします
先にモデルが使用するテクスチャをインポートしておいて、
次にFBXファイルをテクスチャと同じフォルダにドロップします
この時点でもうGroundは不要です
建物の床と壁にMesh CollisionをAdd Componentすればよいので
廊下から始まるようにしてみる
初期位置と向きはこれでOK
Playしてみましょか
解像度が1024だから近づくと微妙ですが、メタバなのでこれでよい
壁にMesh Colliderを追加
ちゃんとぶつかってくれてますね
廊下、天井がなかったんだ…作ろう
Groundを天井にしてしまいます
それでは作業も終盤。アップロードしましょう
メインメニューから[Cluster]→[ワールドアップロード]を選択
初回時はアクセストークンを入力して、[新規作成]ボタンを押す必要があります
サムネイルを決めて
[ワールド名]と[ワールドの説明]を入力
入力したら右下の[変更を保存]を押すのをお忘れなく。
中央下の「としてアップロードする」ボタンを押しましょう
あとは待つだけです
あ、忘れてましたが
カメラオブジェクトは全部除去しましょう
ビルドが始まります
10分前後かかるようです
アップロードが完了すると勝手にブラウザが立ち上がり、管理ページが開かれます
ワールド名とワールドの説明はアップロード後でも編集できます。
これだけでは他の人が参加できませんので、公開しましょう
[公開する]ボタンをおして、必要事項を設定します
最後に[保存して公開]ボタンを押せばOK
それではアプリ版でもログインをして
アバターを選択して開始です
おおー、入れました!
チャットもできるし、基本的なものはすぐ利用できます
いろいろとリアクションができるみたいです
一応ジャンプ操作はできるんだ
なんか、ジャンプしないとたどり着けない場所とか作ったりしてみようかな
あー、建物の名称とか竣工年くらいはわかるようにしてあげるべきでした
今日はここまで! ご視聴ありがとうございます

参考サイト

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20818:【Unity】メタバースプラットフォームclusterに美術館をアップロードしよう

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