FIFAワールドカップ1994アメリカ大会決勝「ブラジル×イタリア」

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レジェンド・オブ・レジェンドな試合ですね。
ドゥンガとマウロ・シルバの最強ダブルボランチを見たくなって観戦。

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FIFA World Cup 1994 Final
17. 7.1994

【ブラジル(Brazil)】
1 タファレル(Taffarel)
13 アウダイール(Aldair)
15 マルシオ・サントス(Marcio Santos)
2 ジョルジーニョ(Jorginho)
6 ブランコ(Branco)
5 マウロ・シルバ(Mauro Silva)
8 ドゥンガ(Dunga)
9 ジーニョ(Zinho)
17 マジーニョ(Mazinho)
7 ベベット(Bebeto)
11 ロマーリオ(Romario)

監督(Coach)
カルロス・アウベルト・パレイラ(Carlos Alberto Parreira)

【イタリア(Italy)】
1 パリュウカ(Pagliuca)
6 バレージ(Baresi)
5 マルディーニ(Maldini)
8 ムッシ(Mussi)
3 ベナリーボ(Benarrivo)
13 ディノ・バッジョ(Dino Baggio)
11 アルベルティーニ(Albertini)
14 ベルティ(Berti)
16 ドナドーニ(Donadoni)
10 ロベルト・バッジョ(Roberto Baggio)
19 マッサーロ(Massaro)

監督(Coach)
アリゴ・サッキ(Arrigo Sacchi)

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お互いのチャンスをひたすら潰しあう試合。
完全な止め合いのため、チャンスすらろくに生まれない試合というべきかもしれませんね。

まず問題だったことがあって、
マウロ・シルバを見たいんだけど、シルバ、マジーニョとアウダイールとが、地上波アナログ画質だと見分けがつきにくすぎる!笑
わかんねぇ。
とりあえず「背が縮んだMCハマー」を探して見分けることにしました。
あと歩き方に特徴があることに気づいてからは、さらに見つけやすくなったかな(ちょっと野人っぽい感じ。蟹股の、テベスみたいな歩き方)。

シルバのプレーは実にシンプルそのもの。
基本は自分にパスがきたら、2タッチくらいで近くの相手にパスを出して、自ポジションにひたすら位置して、攻めることは一切しない。
要は「いかに自分はボールを持たないか」を貫いてるイメージ。
こんなにボールを持っている時間が少ない選手は珍しい気もする。

ブラジルが攻めるときはフォローできるようスペースに位置して、ドゥンガとやや柔軟にポジションを入れ替えたりしている感じだった。
ドゥンガは後半の終盤くらいまであまり精度のパスを出せていなかったが、それ以降は高精度なロングパスを延々と供給し続ける。

さらにシルバはマジーニョのフォローにもよく入っていて、マジーニョは守備から攻めまで自由に展開できるようになっていた。
シルバがフォローしている間はドゥンガとアウダイールでバランスよく穴埋めする。
この動きがものすごく絶妙な感じがした。あまりにも自然にやってる。

シルバのもっとすごいところはブラジルの攻撃時にあった。
攻め入って、失敗すれば当然イタリアはクリアをする。
そうすると、そのクリアボールの軌道上か落下地点にびっくりするくらい必ずシルバが待ち構えている。
また、クリアをしなくても、ドリブル突破で来ようモノならば、センターライン手前で必ず潰しておく。
そこでスライディングが炸裂するわけだけど、もう素晴らしい。
こんなにもお堅い仕事を20年近く続けてきたのかと思うだけで感動する。

だって・・・プロ成績が「489試合1試合」のディフェンシブハーフなんて聞いたことがありますか!?
どれだけ専守だったかが伺えます。



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